「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い

 ツイッターは、悪口や不満をつぶやくためにあるのか。 


 一人の大統領がツイートすると、世界の政治家があたふたと動揺する。
 一人の中学生がツイートすると、同級生がひっそり死に追い込まれる。
 ツイッターの「つぶやき」は、いまや銃弾より強力な口撃兵器にもなっている。

 ツイッター(Twitter)の名はtweetツイート(つぶやき)から来ていて、個人の小さな声を世界中に発信できるので、いまや3億3,000万人のユーザーがいるそうだ。


 しかしツイートを「つぶやき」と言われると、私は文句をつぶやきたくなる。

 なぜなら、「つぶやき」とは小声で独りごとを言うという意味だが、「ツイート」はひとに聞こえるように(大声で)語ることなので、違和感を感じるのだ。

 それに聖書では「つぶやき」は、小声でひとの悪口を言ったり、不平不満を言うという意味で使われているのに馴染んでいるために、そんな嫌味な話を語ることがツイートなのかいと、つい心の中でつぶやいてしまうからだ。


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 聖書では「つぶやく」という言葉は、悪い意味で使われている。

 「これらの者たちはつぶやく者、自分の境遇について不平を言う者」ユダ16
 「兄弟たち、互いへの不満をつぶやいてはなりません」ヤコブ5:9
 「いつまでこの悪い会衆は、私(神)につぶやいているのか」民数記14:27
 「なぜ国々は騒ぎ立ち、国民はむなしくつぶやくのか」詩編2:1


 念のため、英訳聖書で上記の聖句を調べたら、tweet(つぶやく)の語は使われておらず、次の単語が使われていたが、どれも不平不満を言うという意味だ。

  murmur:(かすかな声、不平のつぶやき)
  grumble:(ぶつぶつ不平をこぼす)
  mutter:(はっきりしない低い声でつぶやく、ぶつぶつ文句を言う)



 ところで、ツイートというと、私は高音用スピーカーのツイーターを思い出す。
 その名称の由来は小鳥の tweet(さえずり)から来ているのを知っていたので、私は、「ツイートする」とは、小鳥が《小さな鳴き声を発する》ように、個人が小さな声でしゃべることが《つぶやく》の意に転じたのかと思っていた。


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 ところが数日前、柳瀬尚紀著の『ことばと遊び、言葉を学ぶ』を読んでいたら、「英語の twit のところを見てご覧なさい。『人のあら探しをする、悪口を言う』とある」と書かれているのを見て驚いた。
 あららー、twitとtweetとではスペルが違う。Twitterの名の由来は、tweetではなく、twit から来ているのか。だったら「ツイート」と発音するのではなく、「ツイッツ」と促音「ッ」を入れるほうがいいのか。チッチッチッ、と舌打ちはせず、複数の辞典が引用されている『Weblio辞書』を調べたら、どれも、おおむね以下のように注釈していた。 (参考  Twitterの発音 ←ツイーターと聴こえる)

 tweet:(さえずり、ツイートする、そわそわどきどき、きつく指の間を縛る)
 twit:(なじる、あざける、ののしる、冷やかす)


 おかしい、《つぶやく》という注釈がないじゃないか、とつぶやいた。
 念のために、幾つかの英英辞典も調べたが、見当たらない。

 そこで、またtweetをネットで数ページほど、今度はじっくりと丁寧に検索したら、あった、ありました。『Weblio辞書』のページのずっと下のほうにある辞典に、こう注釈されていた。

 tweet:((つぶや)、噁噁(ああ)

 なんとまあ、「呟き」さんが「噁噁」さんという珍しい方と一緒に、存在感も薄く、ちんまりと鎮座ましましていた。
 とりあえず、教訓「あわてるな、真実は急には見つからない」です。

 が、「噁噁」の正体が不明なので調査したら、1.カラスなどの鳴く声。 2.幼児の話す片言。3.車の軋(きし)る音。参考「アクアク」と読めば笑い声、とあった。


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 なるほどそうか、というわけで、Twitterで不平不満やひとの悪口をつぶやくののは、語義を考えれば、まあ、間違ってはいないのかもしれない。うーむ。
 と、つぶやいたが、それでは善い話にならないので、念のために「呟」を調べたら、詳しい注釈が見つかからず。そこで口偏の右側の「玄」の字を調べてみた。

」の漢字は、デジタル大辞泉では以下のように説明されている。

  1.赤または黄を帯びた黒色→「玄黄・玄米」
  2.奥深くて暗い→「玄関・玄室・玄妙/幽玄」
  3.奥深い道理→「玄学」
  4.はるかに遠い→「玄孫」


 であれば、「呟(つぶや)く」とは、《口で、奥深いことを言う》ことであると
も解釈できそうだ。目偏だと、「眩(まぶ)しい」とか「眩(くら)む」と読むが、
玄の字は、意外に深遠な意味もあるようだ。


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 それで結論ですが、日本語の「つぶやく」の意味を考えるなら、ツイッターでは、なるべく《奥深い善いことを語る》のがいいようじゃないですか。

 あるいは英語の tweetの意味を思うなら、小鳥の鳴き声のように心地よい言い方で、人を愉しませ、啓発するような話をツイートするのも良さそうです。

 むろん、企業や公人や政治家などへの正当な批評や必要な批判も良いでしょう。
(しかし「つぶやく」は、ぶつぶつ言っているようで、どうもいただけません)
 




※画像はアメリカの『THE NEW YORKER』誌の表紙から借用しました。(1925年2月17日創刊)
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COMMENT FORM

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バーソ様
おはよう御座います。

私もスピーカーのツイッターや小鳥のさえずりかと思っていました。アイコンも小鳥になっていますし。

世の中に遅れてはいけないと一応アカウントは持っています。当初、始めてはみましたが面白くないので現在は気になる有名人のフォローだけしています。(トランプ大統領もフォローしています)

悪口も多いのですが人の善行を称えるものも結構あります。そういうツイッターを見るとほほえましくなります。

愛新覚羅

2020/02/08(土) |URL|aishinkakura [edit]

ふむ、呟いてみよう

>twitとtweetとではスペルが違う。
Twitterの名の由来は、tweetではなく、
twit から来ているのか。

なんともビックリ……目のつけどころが面白いですねぇ。

Twitterに対するイメージは、
上限140文字の“言いたい放題ツール”の感でした。
感情の共有もしくは、ただ怒りをぶつけるだけの主張も多いです。
拡散スピードの速さは、良い事に使われれば幸いですし、
炎上や個人の自殺など“諸刃の剣”でもあると思います。

SNSユーザーは全世界で34億8000万人。
そのうちTwitterがは3億3,000万人、
Facebookが12億人。
日本のTwitterユーザー数はおよそ1,500万人。
(日本はアメリカについで2位のシェア)
発展途上国のシェアが予想以上に大きいという
結果のようです。なぜ?

いずれにしても“小声の独りごと”とは
かけ離れた媒体になったものです。

バーソさん採用の画像は、
いつ観てもノスタルジックで素晴らしいですねぇ。

2020/02/08(土) |URL|風子 [edit]

おはようございます。

ツイッター
全くやったことはないのですが・・・

匿名で、不満や悪口を言うことが多いような気がします。

批判は簡単ですが、堂々と名前を出して、議論出来たら良いですね。

それに怯えて、病むことや自殺に追い込まれることもあるでしょう。

ブログでさえ、そのようなことがありますもの。

賛同は、コメントしても良いと思います。

大げさな誉め言葉は無用。

批判は、飲み込む。(みなければ良い)

結局、持論の展開や言い争いなんて疲れると思います。

所詮、無責任なつながりですから。

楽しい会話ができれば(*^▽^*)

まあ、刺激を求める方(人間の本能)は、世の中多いでしょうね。

平穏無事って長生きできないらしい。

たまのストレスがないと、ぼけますしね。

2020/02/08(土) |URL|Miyu [edit]

Re: タイトルなし

aishinkakuraさま コメントありがとうございます^^)

 オーディオマニアなら誰でも、ツイーターの名の由来ぐらい知っていますよね。スコーカーは、(1)カモメやアヒルなどがガーガー鳴く、(2)大声でやかましく不平を言う、というと辞書にありますが、小鳥ではない中型の鳥の鳴き声を《不平不満を言う》意として感じる英語民族の感性も面白いものです。
 しかしスズメはチュンチュンと鳴いてかわいらしいですが、たまに一本の木に何十羽もいて一斉に鳴いているのを聞くと、まあ、うるさいことおびただしく、昔は自然がいっぱい残っていて、鳥も大勢いたのかと思います。

 アカウントを持っているとは、さすがにデジタルを使いこなしている先進の現代人ですね。トランプ大統領もフォローしているとはすごいです。
 私はSNSは一切利用してないですよ。わざわざFacebookやTwitter、LINEで語るほどのメッセージを持ってないからです。もしあればブログで語りますが、そのブログでも語ることがないので、毎回毎回、更新記事で苦労しています。
 
 ひとの善行を称えるものもありますか。私もたまにネットでそういうのを見ます。短い文章で気の利いたことをうまく書いている人もいますね。そういう寸言とか至言とか警句を書けるようになればたいしたものですが、私のような凡人には難しい技です。文章は技術でもありますが、基本は思考力ですね。

2020/02/08(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: ふむ、呟いてみよう

風子さん コメントありがとうございます^^)

> 炎上や個人の自殺など“諸刃の剣”でもあると思います。
 諸刃の剣というのは、それだけ良く切れる業物だということでしょう。ツイッターがイジメに使われて誰かが自殺に追い込まれるのを知ると、まあ卑怯で意地の悪い人間がいるものだと怒り、嘆き、もっとアカウント主が容易に特定できるようにしてもいいじゃないかと思いますが、そうすると官憲から悪用されるの恐れがありそうで、やはり諸刃の剣なんでしょう。
 
 良いことができれば必ず悪いことに使う人が出てくる。だから自身が発明した有用なものをあとになって悔やんだ学者が出てくるのでしょう。ノーベルのダイナマイトが後悔した有名ですが、ライト兄弟も飛行機の平和利用を生涯かけてアピールしたそうです。第一次大戦に使われて大勢の人を殺傷したからです。
 
 そう思ってみると、本来は良いものだが人間の使い方によって悪いものになっているモノは、回りを見回すと沢山ありますね。プラスチックも、自動車も、電子器具も、ダムも、核も、また政治も、宗教もそうなんでしょうかね。

 Twitterユーザーは、発展途上国のシェアが予想以上に大きいのですか。
 言論の自由があまりないのか、日ごろ不平不満が溜まっているのか、だれかに自分の意見を知ってもらいたいほど不安なのか、テレビや新聞などのメディアが少ないせいか・・・などと思ってしまいます。

 画像は困ったときの『THE NEW YORKER』さまです。(笑)

2020/02/08(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: おはようございます。

Miyu さん コメントありがとうございます^^)

 お説、ごもっともです。不平や不満は多少の差はあっても誰もが持っているものですが、匿名であることを利用して他者を一方的に誹謗中傷するのはずるいですよね。特に個人的な憎しみや恨みなどを一方的に書くのは、相手のほうは弁明や反論が一切できないわけですから、公正ではなく、ルール違反、モラル違反だと思います。

 意見や思想の違いがあれば、堂々と議論すれば面白いし、お互いに益があります。しかしそれを思いやりや気遣いなしに、自分の才覚や知識を見せよう、相手をやっつけようという動機ですると厄介なことになりそうです。

 ひとから何か言われるのが嫌いな人は、嫌なコメントは黙って削除するか、あるいはコメント欄は閉じておけばいいのにと思いますね。まったく返コメを書かないことに決めている人もいますが、ひとから話しかけられて返事をしないのは失礼なんですから、だったらコメント欄は閉じておけばいいのにと思います。

 私は過去、二三度コメントを削除したことがありますが、それは偏った極端な政治思想を持つ人が、私のブログ記事と全然関係のないメッセージを長々と(おそらく誰に対しても同一文章で)プロパガンダのために書きこんできたからで、それ以外は削除したことも返事をしなかったこともないですね。「禁止ワードフィルター」も「利用しない」に設定していますから、どんな酷い言葉を書き込んでもちゃんと表示されます。

 私は、ブログとは個展のようなものだと思っています。エッセイや小説、社会批評、写真、絵、日記的なことなどを、見たい人だけが無料で気兼ねなく自由に見るもので、見たくない人は素通りするか、二度と来なければいいだけだと思っています。

2020/02/08(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

さえずる、この意味は?

小生も『Weblio辞書』をちょっと覗いてみました。そしたら、研究社 新英和中辞典での「twitter」の意味、その一部は次のとおり書かれています。
動詞 自動詞 1〈小鳥が〉さえずる. 2〈人が〉〔…について〕(興奮したりして)ぺらぺらしゃべる.<twitter on about trifles ささいなことをぺらぺらしゃべる.>  3 そわそわする; ぞくぞくする.
これを見て、うーん翻訳は難しいものだ、「〈小鳥が〉さえずる.」を日本人的感覚で受け止めてしまってはダメだ、と思いました。
日本人的感覚では「さえずる」は例えば“ホーホケキョ”とウグイスが鳴き、“心が癒される”というイメージになるのですが、欧米人にしてみれば“ピーチクパーチク”と鳥が鳴いて“小うるさい”というイメージになるのではないでしょうか。
よって、SNSのTwitterの意味の受け取りは、割と控え目な性格の日本人には「つぶやき」が合っている面がありましょうが、欧米人にしてみれば「わめき」という感覚で捉えているように思えます。なんせ彼らは自己主張があまりに強い性格を持っていますからね。
そういう小生、日本人には例外的な存在でして、メインブログを「…ボヤキ」と題して「つぶやき」的なイメージを持たせていますが、内実は「わめき」でして、欧米的な自己主張の強い人間です。それが分かっていながら、どうにもブレーキが掛からない、困ったものです。
ということで、SNSのTwitterは「つぶやき」などと訳さず、「わめき」と訳すべきだと思うのですが、いかがなものでしょうか。バーソさん同様に「つぶやき」という訳はいただけないですね。
なお、小生、Facebookにいったん登録したものの直ぐに止め、TwitterほかSNSには見向きもせず、ブログ派を通しています。古い人間なんでしょうね。

2020/02/08(土) |URL|薬屋のおやじ [edit]

Re: さえずる、この意味は?

薬屋のおやじ さん コメントありがとうございます^^)

 weblio辞書によると、
「ぼやきと」は、苦情や不快を表現する、小さな声で騒ぎ立てる
「わめく」は、非常に大きい声で話す、宣言する

 これを「意見や感想を述べる」ことに適用すると、
「ぼやき」は、控えめに、どちらかといえば苦情や恨み言を言う
「わめく」は、やたら大声で、とにかく自分の意見を主張をする
 のようです。

 Twitterは、一般人が語る場合は小さな声で聞こえますが、著名人が語る場合は大きな声に聞こえそうです。しかし140文字以内で語るという制限が「小さな声」ということなのでしょうか。

> メインブログを「…ボヤキ」と題して「つぶやき」的なイメージを持たせていますが、内実は「わめき」でして、
 世の中の不正不義を嘆じて、その恨み言を、小さな声で呟いているのだが、実際は「自己主張の強さ」が出て、喚いているように聴こえるかもしれない。なるほど、そうであれば、ぴったりのタイトル名のようです。

 ボヤキと言えば、野球の野村監督を思い出します。「自己主張が強い」という特質も、諸刃の剣のようなところがありますね。
 一つは、堅物で善玉で不退転で石頭で頑固だということ。もう一つは、熱情的でプライドがあり気概と反骨精神もあり自分の頭脳に自信があることです。
 私のように気が弱い人間だと、有神論に関わること以外では自信があまりないせいもあり、つい自分の主張を引っ込めてしまいますが、自分の考えをしかるべき根拠とともに主張できる人は人生観に硬い信念という芯があり、まっすぐ生きてきた証拠でしょう。自分の歩むべき道筋がしっかりしているのは非常に良いことです。そういう人は悔やむことがあまりないでしょう。
 私は過去の人生は後悔ばかりですが、でもそれもまた自分の選択した人生なので、いまでは、これで良かったのだろう、良かったのだ、と納得しています。

 それにしても「つぶやき」以外にもう少し良い言い方がないものでしょうかね。アイデンティティという英語と同じで、下手に日本語に直さないほうが分かりやすそうに思えますが。

 Facebookについては、こんなことがありました。きれいなプチホテルに泊まったとき、食事がおいしかったので褒めたら、宿の主人から「そのことをFacebookに書いてほしい」と言われたので、帰宅してからFacebookに登録して、誉め言葉を書きこみ、それから数カ月間たって、もう使わないだろうと思ったので、登録を抹消しました。

2020/02/08(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

確かに「つぶやき」は陰口に通じていて本来は裏にあるものです…それを表に露出させたのが「Twitter」なるSNSサイトですね。
敢て人の心の闇を暴けばひどい事になると言う典型ですが、こうしたSNSが多数できた為に「悪事」そのものが大きく変化しました。
元来、悪事は人に見つからない様にこっそり隠すはずのものですが、近年はわざと目立つ様に行って、手柄とばかり誇らしげにSNSに投稿するのが当たり前になりました。
銃撃テロをわざとVTRに撮って多数の視聴者に見せたり、国家までが人(敵)を殺害するシーンを撮影して国内外に自慢したりします。
劇場型とでも言うんでしょうか…切り裂きジャックが誰なのか?最初からバレていて、盧溝橋事件は関東軍がやったと公表してしまえば推理小説にもならず、面白くも何ともなくなってしまう様なものです。
やはり闇は闇として存在するから様々な想像を掻き立てる訳で、すべてが表にあるのなら人間には想像力や洞察力、批判力などは必要なくなります。
そこせいか人が物事の正邪を考えなくなり、ただ刺激的な事だけに反応して増殖する(ポピュリズムなどの)傾向が強くなった様に見受けられます。
想像力や洞察力、批判力を持っていてこそ人間だと言えます…人間自身が刺激を求めてウィルスの様にただ増殖するだけの存在になってはいけません。
今回の伝染病騒ぎを見てつくづく思いました…意見を述べて警告したが為に処罰され、自らも感染して亡くなった李文亮医師のご冥福を祈ります。

2020/02/08(土) |URL|sado jo [edit]

Re: タイトルなし

sado joさん コメントありがとうございます^^)

 joさんのこういう文章は語彙が豊富で勢いがありますね。
 組織の第一使命は自分を守ること。内部告発をすると処分されるのは、組織に付きものの悪弊です。かつて私のいた教団も階級制が無いと言いながら、実際には厳とした階級制があり、組織中枢が自分たちは神から任命されたキリストの代理機関であると主張していました(これが最大の欠点で、私はその考え方が大嫌いで、組織の中では異端のほうでした)。この点は、教皇は使徒ペテロの後継者だとするカトリック教会とよく似ています。

 日本でも内部告発して身分を落され、地方へと島流しにされ、また辞職や自殺に追い込まれた公務員もいますが、中国政府の処分の仕方は素早くて露骨です。李医師死亡のニュースの扱いは、中国共産党を批判し獄中死したノーベル平和賞受賞者の死去時に行われた検閲と類似しているそうですね。

 つぶやくの類義語には、ぼやく、こぼす、ぐちる、かこつ・・・がありますが、これらは皆、小さな声で溜息をつきながらぶつぶつと不平や不満を個人的に言っている情ないニュアンスがあります。
 昔は、大きな声で言うと、お上に怒られ、村の長老に怒られ、父親に怒られるので、このようなネガティブな言葉が出来たのでしょうか。庶民は、泣く子と地頭には敵わないので、内心の不満を精々小さな声でぶつぶつと言うしかなかったのでしょう。

 そういうことを思うと、いま個人が誰でもネットを利用して自分の思いを自由に発表できるのは、現代人は当たり前になっていて、あまりその恩恵を感じていないかもしれないですが、じつはとんでもなく恵まれていることだと言えそうです。

 Twitterが北朝鮮や中国から発生することはあり得ませんが、アメリカはさすがに自由の国。個人の意見を言えるSNSがいろいろ出てきますね。日本も自由すぎるほど自由な国ですが、悲しいかな、狭い古い島国根性が棲み付いていて、自由な発想を生み出す能力はアメリカ人には敵いません。
 しかしそれはアメリカ人の頭が優秀だということよりも、国の初めから雑多な人種が集まって建国されたので、個人の自由を大事にしなければいけないという思考が国民全体にあり、その強固な自由思想がアメリカ人を独創的な発想を持つ国民にしてきたのかと思います。

 自由とは大切なことですね。自由の尊さを認識していれば、他の人の意見や生き方や尊厳も(ひと様に害を与えるものでなければ)それはそれとして認めようという気持ちになり、憎悪や紛争や虐殺や戦争に発展することはないはずなのですが。

2020/02/09(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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2020/02/09(日) || [edit]

バーソさんこんばんは^^

ツイッターは動画投稿の際に通知として利用するだけで、あとはフォローしてる方のツイートに「いいね」「リツイート」するだけの使用頻度で、もともと自己主張が苦手な性分だからなのか、まったくと言っていいほど使いこなせておりません(youtubeも自己主張の場ではありますが、「作品を作って送り出してる」という感覚に近いものがあります、ブログもそうですね)。

ツイッターでも詩を書いたり、作品のような使い方をされてる方もいれば、ささやかな幸福を記録する方がいれば、ビジネスの宣伝だったり、動物保護を呼びかける方や、政治的なストローマンプロパガンダ、揚げ足取りなど、「tweet」使用する方も「twit」使用する方も両方いて、人間の様々な感情や思惑が渦巻きますね。
ブログもyoutubeもSNSも一人で手広く器用にこなす方がたくさんいらっしゃいますが、気の休まるときはあるのだろうかと感心してしまいますね。

個人的には「ささやく」SNSも出て来たら面白いのではないかと思うところです^^

2020/02/09(日) |URL|友資 [edit]

Re: バーソさんこんばんは^^

友資さん コメントありがとうございます^^)

 YouTubeは、ただしゃべればいいだけなら、ふだん饒舌でおしゃべりが得意なような人は簡単に作れるのでしょうが、そうでない人は、まずストーリーを考えてから原稿(メモ)に書き、それから図形の資料や音楽を入れ込んだりするのですから映画の主演兼監督兼プロデューサーになったようで、作るのは面白いものの、時間はけっこう掛かるでしょう。
 私はだいぶ以前、CMを作っていた(企画・演出の他にアルバイトでフィルムの編集までしたこともあり)ので、そういったものを作る面白味は知っているつもりです。クライアントの宣伝部員から、バーソさんが出たらいいじゃないかと二度言われたことがありますが、私は口下手で顔に自信もないので、YouTubeなんてとんでもないことです。友資さんは向いているようです。ブログで原稿を書くよりも面白いのじゃないですか。
 
 アメリカでは個人の「名誉棄損」というのは、それが事実なら一切なにも問題にされないそうです。これは、ある記者が署名入りで書いた新聞記事について、それは時事と違うと批判記事を書籍に書いた女性ジャーナリストに対して、名誉棄損でけしからん、慰謝料を5千万円払えと訴えた記者の裁判に関して、ケント・ギルバートが述べていたことです。
 その裁判は一審、二審とも記者の敗訴になりました。ジャーナリストの批判が間違っているとは認められない(消極的事実は無い)との判決文も読まれたのですが、新聞社が支援する何十人もの弁護士が付いた記者のほうは最高裁に上訴するようです。

 これは、本当のことを言って何が悪いのか、悪いことをして、それを言われるほうが悪いということでしょう。逆に言うと事実でないのに証拠を捏造して虚偽によって誰かを誹謗すると、とたんに訴えられて、何千万という大変な金額を払わされることになりそうです。
 とはいえ、公人ではない、一般人の場合は、たとえ本当のことでも誰かの気分を害するようなことは言わないほうがいいのは当然です。ただし親しい仲であれば、「ささやく」ようにそっと間違いを教えてあげるのは親切心の発露であり、いいことかもしれませんと思いますが。

2020/02/10(月) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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2020/02/28(金) || [edit]

カテゴリからやってきました。深い解釈と考察に、自分のブログが恥ずかしくなるほど・・・ですが、張り合うつもりはないので、楽しんで読ませてもらいますね!
Twitterから呟くの字まで。うーん、深いです。
うろ覚えというか、何かで読んだ記憶ですが、「呟く」の「玄」。
「玄人」などに使われることから、「玄」は「本物」という意味があると。
そう考えると、Twitterで呟く内容は、近況報告はいいとして、誹謗中傷の類は大きな間違いだなあと想うばかりです。

2020/06/26(金) |URL|馬場亜紀 [edit]

Re: タイトルなし

馬場亜紀さん コメントありがとうございます^^)

 ツイッターは私はしたことがありません。アカウントも持っていません。なぜしないかといえば、世間様に公表したいほどの自分の良い考えを持っていないからという理由が一番ですね。もしあればブログで書きますから。

 著名人になれば、どんなことでも話題になるでしょうが、私なんかだと誰も見向きもしないでしょうし、それに私自身が自分のその時々の考えをいちいちひとに伝えたいとはあまり思わないからです。感じたり考えたりはしても、よほどのことがない限り、大抵は内に秘めたままですね。

 とはいえ、ひとになにか語りたいという心理は、自分のことを誰かに知ってもらいたい、自分のことを知ってくれる人がいてほしいと思っていて、それができないと不安になったり淋しく感じたりするからでしょうかね。そうならまさに人間は社会的生き物ですね。そういう意味でもソシアルディスタンスなんてものは無いのが本来なのでしょう。

 亜紀さんのように事象に対していろんなことを感じ、考え、それを短い言葉にできる人は、ツイッターで発信すれば、それを読む人も多そうです。そういうことは男性より女性のほうが得意そうに見えますが、そういう感性と才能があるひとは羨ましいですね。

2020/06/26(金) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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