「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い

 「雄弁は銀、沈黙は金」という格言は間違っている。 


 人間は“不安”する生き物です。
 新型コロナウイルスについて、情報や憶測や陰謀論が飛び交っています。

 発病者が集中している武漢市は人口約一千万の大都市ですが、市に入る道路は検問ではなく、土砂を盛り上げて封鎖しているとか、その市には致命的なレベル4のウイルスを扱う「中国科学院武漢病毒研究所」があり、生物化学兵器の実験動物が海鮮市場に転売されたとか、ウイルスが漏れたとか、国際金融機関の陰謀だとか、トランプ大統領に対する上院の弾劾裁判が始まった・・・といった話がタブロイド紙やネットで論じられ、巷で噂され、ツイートで拡散されています。

 
 
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クマ「こんち~、ご隠居。まだ生きてますね」
隠「おや、熊さんか。えらい大きいマスクをして来たな。でも、まあ、予防策だけは講じておいたほうがいい」
クマ「ネットにはいろんな情報が入り混じってて、どれを信用したらいいのか分からねえ。なんで政府の情報は少ないんですかね」
隠「なにしろ相手は中国だ。正確な情報がほとんど入ってこないためと、東京五輪をひかえているので、あまり騒ぎ立てないほうがいいと考えられているのかもな。西洋でも『雄弁は銀で、沈黙は金』という格言があるしな」
クマ「ご隠居、『沈黙は金』って、雄弁より沈黙のほうがいいってことですか。黙っているほうがいいなんて変だ」
隠「イギリスの歴史家トーマス・カーライルが1831年に『衣装哲学』という本の中で《雄弁は大事だが、黙るべきときは沈黙したほうがいい》という意味で書いたというのだがな」
クマ「へえ、『もの言えばくちびる寒し』。いま俺はマスクしてるので、くちびる暖かし、ふところ寒しです」

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隠「しかし熊さん。トーマス・カーライルよりもっと大昔に語った人がいて、古代ギリシアの雄弁家デモステネスが『市民諸君、君らも私のように大いにしゃべりたまえ。沈黙は金だが、雄弁は銀だ』と語ったそうだ」
クマ「古代ギリシアって紀元前ですよね」
隠「面白いのは、その言葉は《沈黙は金の値打ちしかないが、雄弁は金より高価な銀の値打ちがある》という意味で言った、という話がある」
クマ「えっ、金より銀のほうが値打ちがあるって、意味がまったく逆ですよね。沈黙より雄弁のほうがいいってことですか」
隠「うむ、金より銀のほうが価値があったわけは、金は砂金など自然のままで採れるが、砂銀は存在せず、銀は精錬するのが技術的に難しかった。また当時は銀本位制だったので銀のほうが値打ちがあった。黄金が幅をきかせるようになったのは、日本は戦国時代、コロンブスが新大陸を発見した頃からと言われておる」
クマ「ほお~」
隠「それに、金を扱うのに《金行》ではなく《銀行》と呼ばれるのは、中国の唐の時代、銀製品を販売する店を銀行と呼んでいたが、精製技術が進歩して銀の産出量が金よりも多くなって銀貨のほうが普及した。そのため銀貨は経済の中心になって《銀行》が中心的な金融機関へと成長したという話もある」
クマ「あら~」
隠「ところが熊さん。面白いのは、その逆の説もあってだな、旧約聖書の冒頭の書に、アダムがいたエデンの園から流れていた川の流域について、『その地の金は良質である(創世記2:12)』と書かれている。また、三千年のちの列王記には 『ソロモン王の杯はすべて金、レバノンの森の家の器もすべて純金で出来ていた。銀製のものはなかった。ソロモンの時代には、銀は値打ちのないものと見なされていた(上10:21)』と書かれている通り、人類史の初めから金はず~っと値打ちがあったという反論もあるのだよ」
クマ「やっぱり金のほうが価値がある。雄弁より沈黙のほうがいいんですね」


 
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隠「そう。ところが熊さん。ソロモンが書いたとされる旧約聖書の箴言に、『時宜にかなって語られる言葉は、銀細工に付けられた金のりんご(25:11)』と書かれてあって、適切なときに語られる適切な言葉が『銀』の中にある『金』に例えられている」
クマ「あら~、《時宜にかなった適切な言葉》がいいとは、沈黙も雄弁もあまり関係ないってことですか」
隠「うむ、《適切》に敵うものはない」
クマ「ご隠居、しかし、まだすっきりしねえ。雄弁と沈黙の金銀論争は、一体どっちのほうがいいんですか」
隠「不当な非難をされたとき、黙って我慢するか、きちっと言い返すか、熊さんはどうしたいかい?」
クマ「俺なら、ガツンと一発お見舞いして」
隠「いや、カッとなってはいかん。基本的には沈黙を守ったほうがいい」
クマ「でも人間、我慢できねえときってありますよね」
隠「相手がしつこく悪口を言い続け、拡散までしてくるときは、暴力でない方法でガツンと叩くのがいいだろうな。黙っていればそのうち厄介事は通り過ぎるだろうと思うのは、雄弁ではない人間が自己弁護のために作り出した“逃げ”の言い訳だ」
クマ「“逃げ”ですか」
隠「民事訴訟で訴えられた場合、対応の仕方が四つある。相手の主張を《認める・否認する・身に覚えがないとか記憶にないと言う・黙る》だが、《黙る》ことは自分の非を《認める》のと同じだ。黙秘権は、悪質な犯罪者が弁解のしようがないときに行使する最後の手段だ。ある意味、黙秘は逃亡戦法なんだよ」
クマ「ところが逃亡者ゴーンは雄弁に語ってる」


 
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隠「嘘も百回いえば真実になるからだよ。言ったもん勝ちだな。日本も専任の報道官を設定したほうがいいなあ。民間にはおそろしく雄弁な人間がいるぞ」
クマ「ご隠居、菅官房長官は、相手にしないか、沈黙しているほうが大人の対応だと思ってるんですかね」
隠「うむ、反論すべきときに沈黙していると、調子に乗った相手から嘘の悪口を言いふらされ、金を取られ、財産や領土までも失いかねない。毅然とした態度を取れば相手は付け上がらないのだが、日本ほど相手を忖度する弱気な国はない。日本人は謙遜過ぎる。大国なのに自信が欠落している」
クマ「う~ん、沈黙は情けないってことですか」
隠「スポーツ競技では金銀銅のメダルが与えられるが、銀という字は《金》に《良い》と書くので、銀は金より価値がある。銅という字は《金》に《同じ》と書くので、銅は金と同じ価値がある。つまり金銀銅は得点数で言えば、みなプラスの加点ばかりだ。ところで雄弁大会はあるが、沈黙大会は無い。沈黙はゼロ点なのだよ。相手が激しく攻撃してくるのに、黙ったまま何もしないなら、得点をもらえるどころか、減点される」
クマ「ボクシングならレフリーストップ一歩手前」
隠「そうだ。いま、あたしの考えた新しい格言を言おう。『雄弁は金銀で、沈黙は鉄』だ」
クマ「あの、『沈黙は』とは重いってことですか」
隠「熊さん、沈黙はマイナスだよ。ほら、鉄の字は《金》に《失う》と書くではないかい」





蛇足―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
●雄弁がいいのか、沈黙がいいのか。格言には「虎穴に入らずんば虎児を得ず」と「君子は危うきに近寄らず」というように相反する教えがあるように、どちらも状況によっては真理なのでしょう。●金銀銅鉄の漢字の語源については、ここでの話は信用しないで、正確には辞書をお調べください。●画像はアメリカの『THE NEW YORKER』誌の表紙から借用しました。(1925年2月17日創刊)
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COMMENT FORM

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ケースバイケース

「熊さん、沈黙はマイナスだよ。
ほら、鉄の字は《金》に《失う》と書くではないかい」

あはは! 上手い❢

若い頃は『雄弁』であろうとしました。
なによりも説得力が大事だと信じていたんです。
どっこい歳を重ねると、『言わぬが花』や、
『言わぬは言うにまさる』の深さが解かってきました。
今はケースバイケースに思えます。

といっても、口下手の人が黙っているのは、ただの沈黙。
『沈黙』は、元来『雄弁な人』が使ってこそ
『金』になるような気がします。
雄弁なゴーン氏ですが、ちと喋り過ぎ。
自己弁護が過度で逆効果に思えます。

新コロナウィルス……。
今回のWHOの反応にはがっかりしました。
とくに事務局長が中国の初動を賞賛するなんて。
エチオピアと中国、一帯一路の仲間みたいですもんね。(^_^ ;)

2020/02/01(土) |URL|風子 [edit]

バーソ様
おはよう御座います。

沈黙はいけません。なにを考えているのかわかりません。またはなにも考えていないのかも知れません。
いずれにしても何らかの自分の考えはあるはずです。
会議でなにも発言しない人がいますね。その人はいりだけ邪魔ですから出てこなくていいです。
金銀銅鉄の字の由来は信用できないとありますが面白いです。
そんな風に分析したことがありません。
でもやっぱり金がいいなあ。(欲)

愛新覚羅

2020/02/01(土) |URL|aishinkakura [edit]

Re: ケースバイケース

風子さん コメントありがとうございます^^)

「鉄」のオチ、良かったですか。鉄夜して考えたんですよ。(笑)

 風子さんは弁論大会で優勝し、エッセーでも賞をもらい、営業の仕事でも所長をやって成績抜群で、口から先に生まれてきたひとだろうという噂が全国津々浦々に知れ渡っていているので、おしゃべりは大の得意なんでしょう。だからこそ、時には黙っているときがいい場合もあると分かってきたということでしょう。
 ということは「雄弁は銀、沈黙は金」という格言は、頭のいい雄弁な人が書いたのだと分かります。頭が悪い人なら「雄弁」がいいと言うに決まっていますから。
 私も後者のほうの範疇の人間なので、日常では男は黙ってサッポロビールも飲まないつまらない人間ですが、ついコメントではウケようとして、下手な冗談や余計なことを書く傾向があるので、投稿したあとで悔やむことがしばしばありますよ。

 テレビの娯楽番組では、タレントはおしゃべり第一で選ばれているようですが、べらべらよくしゃべるものの、話はちっとも面白くない人が多く、そんな安易な番組は見る気がしません。

 WHOのテドロス事務局長はエチオピアの元保健相。エチオピアは中国から巨額の投資を受けているので、忖度したのだろうと言われていますが、忖度じゃなく、圧力を受けたのでしょう。拒否権を持つ5大国家の影響下にある国連はおかしいので、新しい民主的なシステムに作り直したほうがいいですね。

2020/02/01(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: タイトルなし

aishinkakuraさま コメントありがとうございます^^)

 教授も仕事ではかなり雄弁だったのでしょう。油断ならない外国人を相手にして、雄弁でないと出来ない仕事だったようですから。

 確かに黙っている男は得体が知れないという感じがしますね。なにを考えているのか分からないというのは気持ちが悪く、男らしくないと思うときがあります。
 しかし何も考えてない場合もあるでしょうが、じつは考えているのだが、わざわざ口に出して言うほどのことは考えてないのか、うまくそれを言える技術を持ってないだけなのかもしれません。

 会話力は先天的なもののように思えますが、じつは会話は技術だから磨けば向上するそうですね。普段あまりしゃべらない人は、練習が出来てないので、おしゃべりがうまくならないのでしょう。そして声質もかなり改善できるのだそうで、細川俊之さんは甘い声で知られた俳優ですが、若いときに地声を変えようとして練習したのだそうです。

 「金銀銅」の漢字の話はネットにけっこう出ています。しかし「鉄」の漢字の話は私の新開発した、というほどのものではないですが、この話を書いているうちにオチとして思いついたものです。オチは半分ぐらい書いているうちに思いつくことがよくありますが、私の場合は駄洒落が多いせいです。もっと修行が必要ですが、頭のほうが追いつきません。(笑)

2020/02/01(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

こんにちは

で、結局どちらなんですか。
喋り過ぎても、喋らなさ過ぎてもいかんということ
ですね。
私、組織の回り持ちの会計係をやったことがあるんですが、
年に一度会計報告をしなければならないんです。
喋る方も退屈なんで、聞く方は堪えられないほど退屈なんです、
会計報告なんて。
20分ほど会計報告をしていると、一人が立って言いました。
「もっと簡単にやれないのか。収入はこれだけで支出はこれだけで
いいじゃないか」って。
私、いわれた通り報告して1分で終えてしまいました。
拍手の多かったこと。(笑)
雄弁であっても沈黙であってもそれで失敗したと思ったことは
あまりありませんが、これはいうべきだったと思うことはたくさん
あって後悔の念に駆られます。
『THE NEW YORKER』誌の表紙はどんな状況なのか調べてみましたが
分かりませんでした。
「私に内緒でここでひとりでステーキなんか食べているなんて」と
非難されているのかな?

2020/02/01(土) |URL|エリアンダー [edit]

Re: こんにちは

エリアンダーさん コメントありがとうございます^^)

> 雄弁であっても沈黙であってもそれで失敗したと思ったことは
あまりありませんが、これはいうべきだったと思うことはたくさん
あって後悔の念に駆られます。

 そうですか、エリアンダーさんはブログの説明を見ても、コメントを見ても、要領よく簡潔にポイントを書くのが上手で、いつも感心しています。

 私はブログのコメントでは、あれは言わないほうが良かったと思うことが多いですね。特に『夏への扉』宛てのコメントで一番多いかもしれません。ワープロはいくらでも修正がきくせいもあり、見直しているときに、ウケ狙いでつい言わなくてもいいことまで書いてしまい、投稿した後で、余計なことを書いてしまったなあ、としばしば後悔が押し寄せます。なので、その辺の心情を斟酌して、どうぞご容赦のほどをこの場を借りて申し上げます。

 今回の話は、ネットではいろいろな情報があり、ちょっと検索したぐらいだとおかしな情報を手に入れてしまい、それを確かめもせずうっかり広めてしまう危険性を含ませたつもりです。
 それぞれの説だけを見ていると、それぞれもっともな根拠が示されているので危ないですね。科学でも政治でも経済でもいろんな説がありますから、気軽に鵜呑みにして、それだけを信じることがないようにしたいものです。

 旧約聖書の「伝道の書」は賢王ソロモンが書いたとされますが、3章にこんな格言があります。

「天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。
生るるに時があり、死ぬるに時があり、
植えるに時があり、植えたものを抜くに時があり、
殺すに時があり、いやすに時があり、
こわすに時があり、建てるに時があり、
泣くに時があり、笑うに時があり、
悲しむに時があり、踊るに時があり、
石を投げるに時があり、石を集めるに時があり、
抱くに時があり、抱くことをやめるに時があり、
捜すに時があり、失うに時があり、
保つに時があり、捨てるに時があり、
裂くに時があり、縫うに時があり、
黙るに時があり、語るに時があり、
愛するに時があり、憎むに時があり、
戦うに時があり、和らぐに時がある。
わたしは知っている。人にはその生きながらえている間、楽しく愉快に過ごすよりほかに良い事はない。
またすべての人が食い飲みし、そのすべての労苦によって楽しみを得ることは神の賜物である。
今あるものは、すでにあったものである。後にあるものも、すでにあったものである。」
 こうしてみると人間は古来、じつに多様多彩な「時」を体験して生きていることが分かります。しかし、だからこそ人生には様々な喜怒哀楽を感じることができ、、色彩豊かな味わいを楽しむことができるのでしょう。
 人はとかく自分に足りないものや世の中に不備なものばかり見て、つい文句や批判ばかり言うことがあります。人生にはいろんな「時」があるわけですから、それぞれの時をわきまえて生きていきたいものです。

『THE NEW YORKER』誌の絵は、古い昔の号なら著作権に掛からないか、掛かっても宣伝になるからいいかなと甘えて使わせてもらっています。表紙の絵を見ていると、古き良き時代のアメリカが感じられ、私は好きなんですが、何を意図しているかは分からない場合が多いですね。

『週刊新潮』の表紙は、以前は谷内六郎の絵がほのぼのとした郷愁があって独特の味わいがありました。現在は横尾忠則の弟さんが描いているそうで、いい絵なんですが、なぜかあまり一枚一枚の絵に印象が残っていません。不思議です。

2020/02/01(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

おお!

ここまで「金」「銀」「銅」「鉄」という字そのものを比較して突き詰めて考えたことがありませんでした。
言葉をとても大事にされてるバーソさんの、
言葉愛を感じましたね。

雄弁は金銀、今の競争を原理とした社会では特に、雄弁であることが生き残るため勝ち残るための必須能力として昇格している気がしております。
youtubeにしても人気のチャンネルは早口で雄弁であるパターンがほとんどですね。
加えてエンタメ性や発信者の人間力でしょうか(ぼくはこの中のひとつも持ち合わせておりません笑)


30年もの経験を積まれたバーソさんの講壇は、きっと素晴らしかったのでしょうね。
一度でいいからバーソさんの講壇を聞いてみたかったです。


2020/02/01(土) |URL|友資 [edit]

金を第一とするならば、文学の世界では昔からフィクションは金でノンフィクションは銀でした。
詩人が語る神話はみんなが耳を傾けるが、書記が書いた王の業績や国の歴史には、民はほとんど関心を示さない(笑)
ところが近年になってノンフィクションの価値が俄然上がってきました。理由はフィクションが現実化してきたからです。
9.11同時多発テロを見た時に一瞬思ってしまいました「これは特撮?…でも、少しアングルを工夫した方が見栄えがするな~」と。
頭にカメラを付けて同時中継したニュージーランドの銃撃事件と言い…今やあり得ないフィクションの世界が現実になってしまってます。
まぁ、これらの事については後ほど詳しく記事にしてみようと思います…なので現代は虚構(フェイク)が金で、真実(トゥルース)は銀です(笑)

今回、コロナウィルスが拡散する元凶となった武漢の事は、小さい頃、戦時中に支那で戦った叔父からよく聞きました。
世界各国の民族的な特徴がある租界が軒を連ねるエキゾチックな街並みで、叔父はハンカオ(漢口)と呼んでいました。
その美しい街並みを破壊し、現地の人々や租界で暮らしていた外国人を殺したのは、悲しい事に我々日本人の先祖でした。
その時の事を、まるで映画の一コマ一コマを辿ってゆく様な語り口で「さだまさしさん」が歌っています。
<(▼)フレディもしくは三教街>…「大竹しのぶさん」の歌詞の朗読が何とも言えません。とても美しく悲しい曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=z-znT5KX-hc

2020/02/01(土) |URL|sado jo [edit]

Re: おお!

友資さん コメントありがとうございます^^)

 「金銀銅」の漢字分解の話はネットで知った知識です。漢字の由来を調べていて見つけました。世の中には面白いことを考えるヒマ人がいますね。ただ「鉄」の分解は私が思いついたもので、私も同じくヒマ人です。(笑) 
 ちなみに「釦(ボタン)」は確かにボタンを通す口が空いています。「鉋(カンナ)」はカンナクズがくるりと丸まっているようです。しかし例えば「銃」の字を見ると自動的に銃身の長い鉄砲を思い、右側の「充」の字にはあまり思いが至りません。漢字使用民族は漢字一文字を一つの絵柄として見ていて、その全体の形でその漢字が表すモノをイメージしているようです。ワープロを使うようになってからは書くことが少なくなったので、余計そうなったように感じますね。

 今の時代、雄弁は特技であり、成功の大きな要因でもありそうです。大きくなったら何になりたいか聞いたら、昔は学者とか大将とか医者とか最近ではイチローだったようですが、いまはユーチューバーと答える人がいるそうで、手軽にネット世界でセレブになれるので人気があるのでしょうか。

 文章のうまい人が雄弁になれるわけでもないようですね。昨日、麻生さんの話を聞いて思いましたが、あの話し方は文章に書き起こしたら読めたものじゃないと思います。しかし、大臣とは思えない俗語をまじえながら、テンポよく原稿を見ずに話しているのを聞くと、なかなか話はうまいと感じました。引き付けられるものがありますね。

 友資さんも、よどみなくおしゃべりが出来るのでたいしたものです。YouTubeにしてから、ずいぶんファンが増えたんじゃないですか。私はせっかちなせいで、耳から聞くより目で読むほうが時間が何倍も早いせいもあり、文章を読むほうが好きですが、世の中には聞くほうが好きなひとが多くいるのでしょう。しかしも映像を見ずに、何かしながら聞くというのは要領がいいですね。

 私は教団で講演者になりたての頃は、NHKの『アナウンス読本』を買って「アエイウエオアオ」と発声練習をしました。口下手なので聴衆はかなり聞き苦しかったと思います。でもそこは仲間の信者同士の集会なので、みな愛をもって我慢し、許容してくれたみたいです。私の講演の特長は、ただ話をべらべらしゃべるのではなく、聖句を分解して詳しく注解したり、文脈からその時の状況を分析したりとか、話の密度を深めるようにしたのと、分かりやすくするために例え話を多くしたので、それを面白がってくれた人もいたようでした。

2020/02/02(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: タイトルなし

sado joさん コメントありがとうございます^^)

> 文学の世界では昔からフィクションは金でノンフィクションは銀でした。
 なるほど、そう言えばそうですね。清少納言もシェイクスピアもルイス・キャロルも漱石も太宰も、思い出せる有名な作家はみなフィクションです。
 私はドロドロした人間臭い話はあまり好きではないので、ノンフィクションはほとんど読まないのですが、読んだ作家ですぐ思い出せるのは『街道』シリーズの司馬遼太郎ぐらいですかね。でもこの人は小説家のイメージのほうも大きそうです。

> 現代は虚構(フェイク)が金で、真実(トゥルース)は銀です
 これで思ったのは、真実っぽく書いた虚構というのは非常に悪質な犯罪ですね。1980年代から言われだした従軍慰安婦問題は、公娼という売春婦が従軍したのは事実ですが、吉田清治のノンフィクションっぽい《捏造》小説のせいで、25万人以上の少女が日本軍の強制連行によって性奴隷にされ、証拠隠滅のために戦後は大虐殺されたなどというトンでもない話が、それを拡大宣伝した朝日新聞はだいぶたってからやっと誤報だったと認めたもののの、今ではほとんど事実であったかのように世界的に認知され、少女像の設置が増やされています。

 フレディの歌は、戦争後生まれのさだまさしが、1940年代の漢口にタイピストの仕事で行っていた母親の経験に基づいて創作したフィクションですね。「戦争がなければまったく違う人生を送れたはずなのに」ということで、ジョンレノンなどの反戦歌を思い出しますが、こういう歌はみなしみじみと胸に迫りますね。私の母親もタイピストで若いときに中国に行っていました。父親は指が一本曲がっていましたが、戦争の銃弾によるものです。私も米国支給の脱脂粉乳のまずさを知っている世代ですから、戦争の悲惨さはある程度知っているつもりです。

 この歌で検索したら、こんな説明がありました。

「1944年4月29日、アメリカ軍は500トン以上の焼夷弾を積んだB29爆撃兵団84機による揚子江岸大爆撃を行った。 漢口(ハンカオ)の街の上空は、たちまち真っ黒な厚い煙で覆われた。 煙に覆われた街から目標物を発見することは難しく、後続の一団は爆弾を辺りかまわずばらまくようにして落としていったという。 爆撃による大火災は3日間にわたって燃え続け、隣接する住宅地帯のすべてを焼き尽くし無情に、残酷に、多くの人々の尊い命を奪い去っていった。 遠い時代租界を舞台にしたこのラブソングは、二人が出逢ったファーストシーンに戻り、静かに幕を降ろす。 年老いた主人公の女性がそっとまぶたを閉じるように。フレディ 私はずっとあなたの側で あなたは すてきなおじいさんになっていたはずだった フレディ あなたと出逢ったのは漢口(ハンカオ) さだは著書『長江・夢紀行』(集英社)の中でこんなことを語っている。 三教街で過ごした母の青春は、一体何だったのだろう。 『ヘイゼルウッド』や『ボンコ』の想い出は、母の中で本当の季節としての春のように、柔らかく温かく育まれているようです。 けれど、実際には、悲惨な戦争というものが背景にあったはずなのです。 だから、ぼくのイメージの中では分裂してしまうのです。 別世界のようです。 とても不思議な気がするのです。」http://www.tapthepop.net/news/24933

 戦前の日本の経済進出の名のもとに行なわれた侵略が、武漢を陥落させたことから、B29の大群は東京だけでなく、漢口の上空にも飛んだようですね。
 戦争の悲惨さは雄弁に語るべきことです。沈黙していてはいけません。戦争を美化するのは間違いです。

 ですが、日本のように戦争アレルギー症というほど戦争を嫌悪する国ばかりならいいのですが、隙あらば東南アジアに勢力を伸ばそうとしている大国があり、GDP世界2位、国防費は日本の4倍で、尖閣だけでなく、琉球諸島も自分たちのものだと主張し、平然と公船や戦闘機が領海(空)侵犯を繰り返している状況ですから、侵略はいけないですが、自衛はしっかりしないといけません。

 スイス国民は、永世中立とは絶対戦争をしないという意味ではなく、侵略されたら死ぬまで戦うことだと考えているそうです。
 フォークランド紛争ではサッチャーは民間のクイーンメリー二世号までも徴用して、領有権を取り戻すために断固とした対応をとりました。当時、中国はアルゼンチンの主張を国連などで支持していました。
 いまの日本の憲法と国民性では、同様の事態が起きれば対応できそうもなく、困ったことです。

2020/02/02(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

>鉄の字は《金》に《失う》と書くではな
いかい」

 鉄道会社は「金を失う道」を嫌って《金》に《矢》を使っているところが多い。

 JRは、ロゴマークだけは使っている。

 
 それと、旧字の「鐵」を使うことも多いです。「大井川鐵道」「信楽高原鐵道」とか。

2020/02/03(月) |URL|Anthony [edit]

Re: タイトルなし

Anthonyさん コメントありがとうございます^^)

> 鉄道会社は「金を失う道」を嫌って《金》に《矢》を使っているところが多い。
 ああー、そうそう。言われて、いま思い出しました。そういう話をだいぶ前に読んだことがあります。私は「金銀銅」の分解の説明を見て、「鉄」の字の分解も思いついたと思ったのですが、そうではなく、以前読んだことが頭の片隅にあったのでしょう。大体が鉄の字は金を失うというのは、ちょっと字を見ていれば、誰でも思いつくことですからね。検索すればたくさん出てきそうです。
 
> 旧字の「鐵」を使うことも多いです。「大井川鐵道」「信楽高原鐵道」とか。
 なるほど、この旧字は、よほど字を知っている人でも書けそうもない字ですね。社名というのは、社歴を大事にするゆえに今でも旧字を使うことがありそうです。
 他にも、慶應義塾、駒澤大学、國學院、東京藝術大学や、また、ニッカウヰスキー、農機会社のヰセキもそうですかね。

 余談ながら、ついでに思い出したことをいえば、以前、私が広告物のキャッチフレーズで、大きなという意味で「ビッグな何々」と書いたら、版下屋が「グ」から濁音を取って「ビックな」と勝手に直したことがあります。なぜ点々を取ったのか聞いたら。「ビックカメラと言うじゃないですか」と反論されて、驚いたことがありますよ。ビックカメラははBIC CAMERAと書くのですがね。
 
 寝具のベッドをベット、女性のバッグをバックと言う人も結構いますね。回転ずしの『スシロー』は広告がうまいほうですが、まだタッチ式画面で注文するようになる前、「アボカドはアボガドと言わないでほしい」というようなフレーズが店内に貼られていたのを思い出します。

 Anthonyさんは校正や校閲の経験があるようで、こういう言葉の間違いは気になるほうでしょう。

2020/02/03(月) |URL|☆バーソ☆ [edit]

忘れたころにイキナリ、コメントさせていただいておりますAnthonyでございます。

 旧字の「鐵道」を使う鉄道会社は、何故か?第三セクターの会社や、新規立ち上げの会社が多いのですが、単なるレトロ趣味じゃないと思いますが(確かに、SLを走らせたりもしますが...)いかがでしょうか?

それと、「ビック」 についてですが、僕の場合は逆パターンです。(笑)

 フランスのライターやボールペンで有名な「BIC」 を「BIG」 にされたことがあります。

 巨大化されてしまいました。ボールペンを===


>Anthonyさんは校正や校閲の経験があるようで、こういう言葉の間違いは気になるほうでしょう。

 今も仕事で官能小説の校正をしていますが、それは、それ、 そこに集中しております。

 実生活では、何にも~~~気にしてません。。。

 ブログ記事でも、僕が描いたものは誤字・脱字・誤用法だらけです。。。(笑)

2020/02/04(火) |URL|Anthony [edit]

Re: タイトルなし

Anthony さん コメントありがとうございます^^)
 
 忘れた頃にやってくる天災、いや、天才Anthonyさん。当方としては覚えてもらっているだけで有難いことですよ。(笑) それにしても昨今の天災はしょっちゅうやってきますね。

 「鉄」の右側の字「失」は、「更迭」や「蹉跌」を「テツ」の字を見ても分かる通り、「テツ」と読むので、旧字の「鐵」を簡略化するときに、「金」偏に同じ読みを持つ「失」の字を組み合わせたもので、失うという意味は無いそうですが、当時、国鉄は赤字でしたから縁起をかついだのでしょうかね。

 漢字は語源・由来を調べると、じつは悪い意味がある場合もあるようです。たとえば「幸」。「手かせ」を表した象形文字で、処刑ではなく手かせで済んだということで「幸せ」という意味になったという説があるそうです。「久」は死体を後ろから木で支えている形から作られた象形文字で、「久」を「匚」の中に入れて「木」を加えた文字が「柩(ひつぎ)」だそうです。「幸久さん」という名は、幸が久しく続くのでかなり良さそうなんですがね。

 私の誤字の大失敗は、「頑なまでに何々した」と書いたカタログの文章を、宣伝部の担当者が「がんなまでに」と読んでいるのを聞いて、あれ、「かたくななまでに」と読めないのだなと内心思っていたのですが、だいぶ経ってから、正しくは「な」を一文字増やして「頑なまでに」と書くべきだったことを人から指摘され、大汗をかいたことがありますよ。ワープロで打ち込んで変換すればそんな間違いはないのですが、原稿用紙に手書きで書いていた頃の話です。今はワープロ様々です。

2020/02/04(火) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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2020/02/07(金) || [edit]

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