「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い

 北斎の描く「海」は智情意に神も入った至高の芸術だ。 


山路を想いながら風景画の事を考えた。
智を働かせれば視点と構図を第一に考える。
情を重んじれば色遣いや筆のタッチが変わってくる。
意地を通せば他者との画法の違いにこだわりたくなる。
とかくに人の世は描きにくい。

いわゆる名画を観て気付くのは、西洋には海の絵が少ない事だ。
日本人が海をよく画くのは、二柱の神が海原の中に国を造ったせいかも知れぬ。
海は広いな、大きいな。
月はのぼるし、日はしずむ。
こころ自由なる人間は大海に胸ときめかす。
潮のうねり果てしなく、現世(うつしよ)の様に似て、
海は人の万感を写し出す。


f9100464-s.jpg
David James “Wave” 1895


今回は「海」の絵を見ても、西洋と日本とでは捉え方が違うという話です。

                    

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
まずは西洋の名画を9点。「海」のBGMを聴きながらいかが。 → シャルル・トレネラ・メール

海は絶えず様々に表情を変える水の平面である。

海を間近で見たことのない人は、海を地平の彼方にまで続く紺碧の大平原と見る。
波の砕ける音や磯の香り、海のドラマや郷愁は知らないが、絵心をそそられた画
家は、そのフラットな水面の感情を読み取り、微妙な色彩と陰影で描き出すのだ。


クロード・モネ『印象、日の出』 1892年
クロード・モネ『印象、日の出』 1892年



ポール・シニャック コンカルノーのレガッタ1891
ポール・シニヤック『微風 コンカルノー』1891年



ljgtyu.jpg
エゴン・シーレ『トリエステ港』1907年



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
海は水の塊と飛沫のたわむれである。

海とはすなわち波である。波は絶えず揺れ動き、泡立ち、地球の命の鼓動を示す。
それは二度と同じ姿を繰り返すことがなく、はかない瞬間の美しさを見せている。
画家は、寄せては返すその大波小波をどのように描くかに魂の全てを込めるのだ。


kigf9i.jpg
エドゥアール・マネ『 アンリ・ロシュフォールの逃亡』1881年



ルノワール 「波」1879)
ピエール=オーギュスト・ルノワール『波』1879年



gohho8.jpg
フィンセント・ファン・ゴッホ『サントマリーの海の風景』1888年



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
海は母なる水の惑星のどよめきである。

海は人が大自然の力に敵わないことを自覚させられる修羅の場にもなる。大風が
吹き、海が荒れると、船も人もなす術がなく、奈落の底に引きずり込まれる。瞬
間を捉える写真機がない時代、画家は波の姿をイマジネーションで補って描いた。


クールベ
ギュスターヴ・クールベ『波』1869年



ホーマー
ウィンスロー・ホーマー『ライフライン』1884年



アンリ・ルソー《嵐の中の船
アンリ・ルソー『嵐の中の船』1896年


以上は、海を写実風に描いており、極言すれば色彩と筆の使い方が違う程度だが、
次は印象派の画家連中の度肝を抜いた本邦の絵。構図も感性も世界観も全く違う。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
海は奇想の感性が湧き起こる場である。

東の代表は北斎にとどめを刺す。海の絵でこれを超えるものは世界に無い。無数
の手を広げて人間に襲い掛かる波頭。波間に小さく佇む富士山。うねりに翻弄さ
れる舟上の人々は荒波とは対照的に無音硬直。構図の独創と大胆さは神の領域だ。


2a70b.jpg
葛飾北斎『冨嶽三十六景』の「神奈川沖浪裏」1831-1833年頃

houku.jpg絵に崇高感があるのは訳がある。
万物の基本を成すものは丸と角
であるから、定規とぶんまわし
(コンパス)で作図の原理を教え
る、と北斎が自ら書いているが、
←全体の構図は、2本の対角線
と19の円弧によってほぼ決めら
れている。大波がせり上がって
いく曲線は《黄金比》を使った
螺旋(らせん)形と一致している。
(中村英樹 著『新・北斎万華鏡』美術
出版社) → 出典


 
このとき、北斎七十二歳前後。
智と情の天与の才に、たゆまぬ努力の技を結集し、この不朽の傑作を描いている。


※押送船の漕ぎ手らは荒海に落ちないよう舟にしがみついているように見えますが、
私は、大浪に人が畏まってひれ伏しているという解釈に至りました。→
2019年03月23日(土) 記事


                  


      海よりも壮大な眺めがある。
        それは大空である。
       大空よりも壮大な眺めがある。
         それは人間の魂の内部である。
            ――――ヴィクトル・ユーゴー(1802-1885)



関連記事

COMMENT FORM

  • URL:
  • comment:
  • password:

なんてったって北斎

>潮のうねり果てしなく、現世(うつしよ)の様に似て、
海は人の万感を写し出す。

心に染み入ります。

こうして改めて見ると面白いですねぇ。
西洋と日本とでは海の捉え方が違いますし、
画家の内面がよく映しだされて……。
“お題”として、今回は助かったような……(^_^ ;)

で……北斎。
やはり度肝を抜かれます。
この“ウェーブ”は世界を席巻しましたよねぇ。
今ではヨーロッパ中の“芸術マーク”に。
映画『北斎の娘』で、その天才ぶりに感動しました。

北斎の絵は、ヴィクトル・ユーゴーの至言をも超えた。
そんな気がします。

2018/11/17(土) |URL|風子 [edit]

海の絵

バーソ様
おはよう御座います。

日本が西洋よりも海の絵が多いのは単に島国だからなのではないでしょうか?そうなると英国も同じ条件ですね。英国には絵描きがいなかったか?不思議です。
北斎の絵はあまりに有名です。構図も驚きですが波の砕け方がスローモーションでしか見られない形なのですよね。北斎は凄い目と想像力を持っていたのでしょう。
でもよくよく考えてみるとこれは富士山の絵なのですよね。主役が完全に交代してしまっています。このシリーズは全て富士山が小さく描かれていたと思います。

実際に北斎のような波を見たひとは少ないと思いますが上級のサーファーならビックウエーブの中を通っていますのでこのような光景を見ているでしょう。
サーファーの中に絵心のある人がいたら第二の神奈川沖が出てくるかも知れません。

愛新覚羅

2018/11/17(土) |URL|aishinkakura [edit]

Re: なんてったって北斎

風子さん コメントありがとうございます^^)
> >潮のうねり果てしなく、現世(うつしよ)の様に似て、
海は人の万感を写し出す。

 ここは「写し出す」という終わり方が、前行の「ときめかす」と同じ「す」で終わるのが気になり、以下のように変えようかとも思ったのですが。

 潮のうねり果てしなく、現世(うつしよ)の様に似て、海よ、人の万感を写し出せ。

 でもまあ、「人間は・・・胸ときめかす」」で、「海は・・・写し出す」で一応対比しているので、今のままにしておきました。ちなみに「現世(うつしよ)」と「写し」は、韻を踏むとか駄洒落とか呼ばれる技法であります。(笑)

 美術館や美術誌で有名絵画についての解説を読むと、よく画家の内面について注解されています。おお、そうか、なるほどと思えるものも多いのですが、ちょっと読み込みすぎじゃないかと感じるのもあります。後付けで評論家がいろんな意味付けをしていますが、画家本人は単に目に見えた風景を描いただけだなどと言っている場合もあるようです。

 しかし絵にしても書や文章にしても、才ある熟練の人の作品は、内面が出ているように感じますね。特に北斎の場合には構図に端正感と崇高感があり、絵に対するひたむきな熱情が感じられます。

 北斎の娘・応為の絵も凄いですね。レンブラントよりもいいと感じます。父親と一緒に暮らしたのに、画風が違うのもたいしたものだと思います。

 映画があるのですか。見てみたいですね。と思って調べたら杉浦日向子の漫画をアニメ化したもの。NHKでもドラマがあったようですね。テレビドラマはまず見ないので見逃しまって、惜しいことをしました。

2018/11/17(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: 海の絵

aishinkakuraさま コメントありがとうございます^^)
> 日本が西洋よりも海の絵が多いのは単に島国だからなのではないでしょうか?そうなると英国も同じ条件ですね。英国には絵描きがいなかったか?不思議です。
 はい、私もそう思いました。英国も島国で、イタリアも細長いので島国のようなものです。
 しかし車で地方に行くと感じるのですが、日本は山国でもあり、人が住んでいるのは平野部分を別にすれば、ほとんどが海岸線の狭い地域なんですね。昔の日本人が肉よりも魚をよく食したのもそのせいがあるのじゃないかと思います。

 で、思ったのは、日本は台風もあって波が激しいが、地中海はたぶん波が穏やかなせいもあるのじゃないかね。その証拠に北欧のほうの画家は海を多く描いているようです。今回は載せなかったですが、イヴァン・アイヴァゾフスキーというロシアの画家の絵の大半は海を描いたものでした。
 https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%BE%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwi10svNktreAhVKiLwKHYx9CMYQ_AUIDigB&biw=1034&bih=954

「葛飾北斎が描いた波は、ハイスピードカメラでとらえた波と酷似していた」と題するまとめサイトがありますよ。
 http://karapaia.com/archives/52184808.html

 それから、確かに「神奈川沖浪裏」は『冨嶽三十六景』の一つで、富士山の絵なんですね。でも主客逆転しているように見えるのも面白いものです。ちなみに後で追加されて全46図あるそうで、よくもまあ、たった一つの山をそんなにいろいろと描けるものだと感心します。

2018/11/17(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

絵はすばらしい (おしょうしな。)

クロード・モネ『印象、日の出』、この絵にわたしも昔々、いたく感動した記憶があります。
大学生のころだったでしょうかね。
この絵から印象派ということばができたことをそのころ知りました。
西洋と東洋(北斎)では捉え方がだいぶ違いますが、
絵心は共通したものがあるような気がします。
すばらしい絵の数々、ブログ楽しく拝見させてもらいました。

マネ『 アンリ・ロシュフォールの逃亡』やゴッホ『サントマリーの海の風景』の絵は、
全然知りませんでした。はじめて見ました。すばらしい。感動です。おしょうしな。

2018/11/17(土) |URL|天安 [edit]

こんにちは

海って畏敬の念をおぼえる対象ですね。
背が立たない深い海で泳いでいると、ふと身がすくむ恐怖に
捉われる瞬間があります。
足下に何かがいると思い始めたら怖くて怖くて・・・。(笑)
北斎、海をこれほど情感豊かに描いた画家は少ないですね。
NHKの「北斎の衝撃?」だったかで、このモネ「印象、日の出」の構図も
北斎の影響を受けてるといってました。
北斎については知りたいことだらけです。
北斎と写楽は同一人物なのか? とか、娘の応為の事とか。
リンクの、コンパスや定規を使った北斎の構図を見てきましたが
驚きですね。
フェルメールもカメラオブスクラを使って描いたと言われています。

2018/11/17(土) |URL|エリアンダー [edit]

Re: 絵はすばらしい (おしょうしな。)

天安さん コメントありがとうございます^^)
 クロード・モネ『印象、日の出』は、評論家に「印象主義の展覧会だ」と侮蔑され、「印象派」という言い方が定着したそうですが、確かに対象を写実的に描くのが絵だとする固定観念を打ち破ったのは、当時としては画期的なことだったのでしょう。評論家というのは自分は絵が描けないくせに、時代を超えた新しい絵は理解できないところがあり、困ったものです。

 この絵はぼんやりとしていてムードのある絵だと思えるのですが、照明によってはかなり違った印象になり、下描きのつもりで適当に描きなぐった習作のような絵に見えます。比べてみると、特に黒で描いた舟が一番気になります。面白いものですね。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%B0%E8%B1%A1%E3%83%BB%E6%97%A5%E3%81%AE%E5%87%BA#/media/File:Soleil_levant_Claude_Monet.jpg

 モネといえば睡蓮の池を思い出しますが、陽の光が当たって発色がきれいに見える鮮やかな色調の絵が特長のようにに見えます。『睡蓮』や『日傘を差す女』は美術展で見たことがありますが、この海の絵も空が明るくてきれいですよ。
 https://www.google.co.jp/search?tbs=simg:CAESoAIJVqFogcC1VPUalAILEKjU2AQaBAgVCAkMCxCwjKcIGmEKXwgDEieRHpAeA_1wV2BWjA9cV5gKaFtYVwyKtKtc-3CrWPr042CG9N-Mi6SIaMFy-epMS0TfjidDldmamQ-zHAnPfWgH7rfh81QUR8An7bgCkA1ybR9syNOllSCjjWSAEDAsQjq7-CBoKCggIARIETX4DAgwLEJ3twQkagAEKGgoIcGFpbnRpbmfapYj2AwoKCC9tLzA1cWRoChUKA3NlYdqliPYDCgoIL20vMDZucHgKGAoFc2hvcmXapYj2AwsKCS9tLzAyZm05awoYCgVjbGlmZtqliPYDCwoJL20vMDE4dnByChcKBWNvYXN02qWI9gMKCggvbS8wMWx4ZAw&q=claude+monet+cliff+walk+at+pourville&tbm=isch&sa=X&ved=2ahUKEwiY2fPd6treAhXMULwKHeUqBoEQsw56BAgFEAE&biw=1347&bih=954 

 絵の捉え方は違うが、絵心は同じ。そうですね。なんにせよ、他者との捉え方の違いを過剰に気にするのは良くないですね。まあ、こまったもんだ、いやいや、間違えた、こまっすむにだ でした。 (^-^;

2018/11/17(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: こんにちは

エリアンダーさん コメントありがとうございます^^)
 私は小4までは海の近くで育ったのに、海面を見ていると自分が水面下に沈むことを思い、ちょっと怖くなりますね。前世で何か怖い体験があったのか、夢の中で、よく道路上に水面がだんだん上がってきて家に帰れなくなる夢を見ます。

 モネは浮世絵のファンであることは知られていますが、この『印象、日の出』の構図が北斎の影響を受けているとはちょっと驚きます。どこがそうなんでしょうね。
 北斎のほうは大胆に遠近感を誇張してて、波も飛沫まで詳細に描いていて、水平線は画面下から4分の1ぐらいのところにありますが、モネのほうは望遠レンズで撮ったように遠近感が弱く、波は穏やかで春の海のたりのたりかなの印象で、水平線は画面の上から3分の1のところにあり、構図も描き方もかなり違うように私には見えるのですが。でも既成の固定概念を破るところがそうなんでしょうかね。

 写楽については謎が多くて面白いですね。長年の鎖国政策でいろいろ制限の多いはずの江戸時代に、こんなユニークな画家が出てきたというのも不思議です。応為はレンブラントの絵を知っていたとは思えないのに、光と影を意識して絵を描いており、なかなかですね。いつか記事にしたいと思っているのですが。

 フェルメールもカメラオブスクラを使って描いたのですか。ピンホールカメラの原理は紀元前にすでに知られていたようですが、ダヴィンチも利用したのだとか。写真は露出時間が最低でも200分の1秒以上にならないと波の動きは止められません。フィルムの感度性能が上がって動画が撮れるようになってから、やっと馬が走る時の4本の脚の状態が分かったなんて話もありますね。

 最近、フルサイズのミラーレスがニコンとキヤノンから出てきましたが、ルミックスとシグマがライカのLマウントを使うと発表したので、これからは日独の面白い技術競争になりそうです。

2018/11/17(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

一面を海に覆われたその惑星に降り立った者は、誰一人として帰ってはこなかった。
その謎を調査する為に送り込まれたクリス・ケルビンは、ざわめき、うねり、あれる…様々な表情を見せる惑星の海を調査する内に、海の声を聞き、海に死んだはずの恋人の姿を見る様になる。
まるで絵画を描く様に海の情景を描いたポーランドのSF作家、スタニスワフ・レムの小説「ソラリスの陽のもとに」です。
お察しの通り、ソラリスのsolaはラテン語で太陽を表すソーラーで、駄洒落で言うなら日本語の空になるかも知れません。
そして空のもとにあるのが海(mare)で、命(Vita)はmareに抱かれて育ちますが、solaに近づくと焼けて死んでしまいます。
しかし、solaなしには生きられないと言う何とも微妙な関係にあります…ちなみにVitaには争いあう・戦争と言う意味もあります。
solaに照らされ、mareに抱かれて神秘的な世界に生まれ、互いに殺し合うVita(命)は何の為に存在するのか?全ては謎です。

2018/11/17(土) |URL|sado jo [edit]

Re: タイトルなし

sado joさん コメントありがとうございます^^)
 私はとかく神の平和方向の話に行きがちですが、joさんはすぐにというか、かなり人間界の戦争と平和の方向に話が行きますね。人生で一番の関心事なんでしょう。今回のブログテーマは単に海の絵なんですが、「互いに殺し合うVita(命)は何の為に存在するのか?」なんて深遠な方向に話を振られると、私としては智を働かせることができる材料を持ち合わせていないために、とかくに返信コメントが書きにくい、ですよ。(笑)。

 宇宙もののSF映画で一番最初に見たのは『禁断の惑星』でした。「ロビー・ザ・ロボット」が好きで、いまでも私のパソコンの隣りにいます。→ https://barso.blog.fc2.com/blog-entry-274.html 
『スター・ウォーズ』も好きな映画で、マクドナルドのハッピーセットでもらった白い「R2-D2」を塗装したのが在宅しています。→ https://barso.blog.fc2.com/blog-entry-27.html

 小説『ソラリスの陽のもとに』も映画『惑星ソラリス』もタイトルにはかすかに見覚えがあるような気がする程度ですが、意識を持つ海が舞台になっているようで、どうやら難解なストーリーみたいですね。難解と言えば『2001年宇宙の旅』もそうでした。『時計じかけのオレンジ』もそうでした。
 あんまり地球と物理法則が違っている設定だと嘘っぽく感じるので、私には『猿の惑星』とか『E.T.』とか『風の谷のナウシカ』ぐらいのものが分かりやすくて楽しめますね。

2018/11/17(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

バーソさんこんばんは。

ぼくは絵画の良し悪しがよくわからず、
葛飾北斎の画力も、バーソさんがここまで言うのだからきっとすごいに違いない!
などと安易に自分を納得させる体たらくぶりなのですが笑

黄金比のお話の下りを読んでるときふと、
視覚に黄金比があるのなら、
聴覚で知覚できる黄金比、
触覚や味覚や嗅覚で知覚できる黄金比もあるのかな?
などといったくだらないことを、
ぼんやり思いました。

音楽の周波数に関して、
それに近いようなお話があったような。

2018/11/17(土) |URL|友資 [edit]

Re: バーソさんこんばんは。

友資さん コメントありがとうございます^^)
> 視覚に黄金比があるのなら、
聴覚で知覚できる黄金比、
触覚や味覚や嗅覚で知覚できる黄金比もあるのかな?

 おお、そうですか。視覚を他の感覚にまで拡大して考える水平思考はたいしたものですね。日常の単純な出来事を見ても宇宙の真理を考える第三者的思考と同じようなものかもしれないですが、そういう霊的な思考回路を普段から持っているのはすごいことだと思います。

 黄金比。それは人間が見て美しいと思う数学的バランス。1:1.618。人はその比率が安定しているように感じて気分的に収まりがいいということでしょうが、それはたぶん人間が人間として誕生したときから備わっている、いわば先天的もしくは本能的な感覚じゃないでしょうかね。
 
 聴覚では、人間が聴いて美しいと思う音階的バランスが黄金比であるなら、単純整数比の和音がそうかなという気もしますが、単音でもヴァイオリンで聴くと弦の音色が心に沁みるとか、あるいは太鼓の打音がとびきり心に響くという場合もありますから、どうなんでしょう、必ず美しいと聴こえる音の組み合わせの黄金バランスというものがあるのかどうか。

 味覚は、例えば醤油1に砂糖1にみりん1に塩少々というレシピが似ているかもしれませんが、それも濃い味が好きな人もいれば薄味が好きな人もいて、好みは千差万別のような気もします。嗅覚についても、例えば香水の香料を混ぜるちょうど良い比率というようなものがありそうですが、決定的なものがあるかどうか、ですね。

 そう考えてみると幾何学的な分野だけに黄金比とか黄金角がありそうですが、なぜそうなのかを考えれば、それは人間が3次元の物理世界に住んでいるせいで、だから高さ・幅・奥行きの幾何学的バランスに特に敏感なのか。あるいは創造者は人間が美しいと感じるものを、いわば美の法則のように、あらかじめ自然界に散りばめてあったせいなのか。そしてそれを人間は永年見続けてきたので、美しいと感じる感覚を自然に備え、それを遺伝子で子孫が受け継いできたのか。そうであれば先天的であり、しかも後天的でもあるような気がしますが。
 ともあれ、ちょっと難しくて分からないので、いつか分かったら記事にしますね。(^^ゞ。

2018/11/17(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

毎度お題がなみじゃない

 なみなのになみじゃないとはこれ如何に。
 えーい、なら大盛、いや特盛りでどうだ!!え゛?半ライス倍盛りがお勧め?あ、そう。
 海と言えば母なる海ってな位で穏やかで暖かくて恵み多い存在かと思いきや、実は地球の薄皮一枚。大気よりも薄い層でありますの事よ。しかしそんな薄皮饅頭の皮ですら人には大きく、ちょっと寝返り打っただけで船は飲まれるは陸は沈むは、もう大変。ちょっと寒けりゃ凍り付きやがりまして、タイタニックなる映画を作っちまうのですなぁ。
 確かに東西の画を比較すると面白いです。あちらの海は比較的穏やかな気がします。地中海にしてもバルト海にしても内海で比較的穏やかだからでしょうか。風も偏西風帯で安定しており、台風とかもあまりなさそうです。一方で日本海は世界有数の荒海。台風は蒙古の大船団を鎧袖一触で屠りました。海を行くのは命がけなのであります。
 しかしあちらには我が国にはあまり縁のないものもあります。全面結氷の海です。カスパール・ダーヴィッド・フリードリヒの「氷海」は海の冷酷さを表した傑作ですぞ。

2018/11/19(月) |URL|miss.key [edit]

Re: 毎度お題がなみじゃない

miss.keyさん コメントありがとうございます^^)
> なみなのになみじゃないとはこれ如何に。 
 ええと、それは、なみなみならぬ思いで書いたから。それから、私の場合は半ライス、いや、さっぱり醤油味のラーメンのみが適当です。

 東西比較すれば確かに、あちらの海は内海なのでみどりみどり、いえ、のたりのたりかなで、こちらは海は荒海向こうは佐渡よのイメージですね。日本海は二十代のときに一度しか見たことがないですが、どんよりと鉛色をしていて怖そうな海でした。

そして海を行くのは命がけですか。そうです、「海行かば水漬く屍」ですからねえ。
 歌の話を言えば、私の場合は、「われは海の子白浪の」「松原遠く消ゆるところ」「あした浜辺をさまよえば昔の事ぞ忍ばるる」「名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実ひとつ」あたりをまず思い出して、次に思い出すのは阿久悠ですよ。「北へ還る人の群れは誰も無口で海鳴りだけを聞いている」「女は無口なひとがいい灯りはぼんやり灯りゃいい、歌いだすのさ舟歌を」なんてうまいものですねえ。日本人は高倉健や野茂、中田が好きなんですかね。

 海の絵に戻ります。カスパールさんの絵は検索しているときにありました。クールベと同じく写真のような写実派で大変上手ですが、家に飾りたいかといえば、私はゴッホとかモネ、ルソーのほうが絵的に個性があって明るくて好きですね。
 北斎の「神奈川沖浪裏」で残念なのはサイズが26×38㎝と小さいこと。小さいと折角の絵でも迫力が出ないので残念です。この絵のプルシャンブルーはぜひ生きているうちに一度見たいと思っています。
 これほどの名画でも版画作品で複数存在するせいでしょうか、以前あるオークションでは落札価格が960万円だったそうですよ。バブルの頃、日本人の金持ちが買ったゴッホの「ひまわり」は50億以上だったのですが。でも死んだ後でそんな値段を付けられても困りますね。

2018/11/19(月) |URL|☆バーソ☆ [edit]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/11/23(金) || [edit]

Trackback

トラックバックURL:https://barso.blog.fc2.com/tb.php/400-9010c7b9

back to TOP