「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い

 一万円札の顔は、一つの成功志向を励ましている。 


 世の中には、一万円札をうなるほど持っている人もいれば、千円札すらあまり
持ってない人もいます。その差はどうして生じるのでしょうか。
 福澤諭吉の主張には、一つ鼓舞されることがありますよ。
  
    zaennz.jpg


「ご隠居、ご隠居。ご隠居は、困ってる人には親切にせずにはいられねえ性格で、
そのうえ福澤諭吉先生とは昵懇(じっこん)の間柄だそうで、てえしたもんだ、いや、
ご立派ですねえ」
「熊さん、なんだ、今度は万札を貸せってか。おまえさんに渡すおカネはないよ、
ちっとも、まるで、さらさら、一向に」
「ああ~、ウマい作戦だったと思ったんだけどな」
「また、大穴作戦だろ。おまえさんは顔が長くなってきたぞ。福澤諭吉の有名な
言葉を知らないからそうなるのだ。困ったものだ」
「もおー、ったく。『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず』ぐらいな
ら知ってますって」
「おっ、これは驚いた。おっと、ばあさん、畳を拭きなさい。お茶をこぼしたぞ。
では、その意味も知ってるか?」
「へえ、人の身分上下はない。みんな平等院金色堂ってえことです」

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      平等院の鳳凰像(裏面)
 
「それを言うなら平等院鳳凰堂だ。ま、この話は続きの言葉が肝心でな。『天は
人の上に人を造らず、人の下に人を造らず、と言えり』
とあって、諭吉は、そん
なことが言われていると言及しただけなんだな。ところが、ここでは《平等》が
主張されていると思っている人がいる」
「はあ、違うんですか?」
「諭吉は続いて、《されど今、広くこの現実社会を見渡すと、賢き人や愚かな人、
富める人や貧しき人がいるが、その違いはどうして生じたのかと言えば、それは
明らかであり、学問を学ぶか学ばざるの違いだ
》と言っている」
「うわっ、あっしのことが言われてるみてえだ。じゃあ、平等じゃなく、学問を
すすめてるんだ」
「そう。だから、その言葉が出ている本の題は『学問のすゝめ』という」
 
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「ははあ、ご隠居が日がなボウーツと暇を持て余してるのは、そのすすめに応じ
なかったからでしょう」
「なにを言う。いつもおまえさんに懇切丁寧に教えているじゃないか。たまには
授業料代わりに菓子の一個や二個、いや、ばあさんもいるから三個は持ってきな
さい」
「あはは。カネ借りに、菓子(貸し)寄こせ、とはこれいかに」
「これっ、あたしの座布団を取るんじゃない。諭吉は《これからは欧米のように
資本主義の世の中になるのだから、賢くなり、富んだ者になって、世の中のため
になるために学問をせよ》
とも言っているぞ」
「資本主義になるって、諭吉さんはいつ頃の人なんですか?」
「お、その質問は、池上彰さんの番組に似ているな。ちょうどいい合いの手が入
るおかげで話がしやすいよ。そう、諭吉がこれを書いたのは明治五年。大政奉還
の五年後。人々がまだ封建制度と儒教思想を引きずっていた時代だ」
「ザンギリ頭をたたいていた頃ですか」
「そうだ。欧米列強から植民地にされたアジアのようになりたくないなら、まず
は学問を修めて、『一身の独立を謀り、したがって一国の富強を致すことあらば、
なんぞ西洋人の力を恐るるに足らん
』と論じている」
「学問があれば西洋人に勝てるんだ」

    zitiyou.jpg

「熊さんは、学問を学ぶとはどういうことだと思う?」
「学問は鬼門です。暗記とは相性が悪く、試験とはウマが合わねえ」
「もう馬の話から離れなさい。諭吉は『学問とは、ただ難しき字を知り、解し難
き古文を読み、和歌を楽しむことにあらず』
と言った。和歌や漢学ではなかなか
食っていけないので『実学』を学べということだ。『実学』とは実生活に役立つ
学問だ。当時の日本が実力国家になるには、現実的な力になる学問が重要だった
のだな」
「学校は難しいことを教え過ぎです。算数は『人並みにおごれや』しか覚えてな
いですが、ご隠居は全然覚えてないでしょ、ケチだから」
「なんだ、嫌味か。それは、1.7320508で、ルート3だか5の覚え方だ。
あたしも使ったことがないが、しかしまあ、よくそんなことをよく覚えていたな
あ。その若干の学問に免じて、ええと、では、小説家の樋口さんには引っ込んで
もらって、科学者の野口さんのほうを出そう」

    Sernog.jpg
    

「ええっ、たった千円札一枚? それじゃ、涙ちょちょぎれますっ」
「いや、おまえさんの学問レベルには、ちょうどいい」
「えっ、どういうことです?」
「おまえさんには、学問のすずめ、の涙ぐらいでちょうどいい」


                 

補足
 しかし昨今の報道を見ていると、組織のトップになる人の条件は、学問や常識の有る無しよりは、恥を知らない押しの強さを持つほうが肝心のように見えますね。あるいは権力は必ず腐敗するということかもしれませんが。
 宇宙や生命の仕組みを考えることは、「実学」とは違うでしょうが、人の心や精神、文化を豊かにすることであり、これも大切なことですね。
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――
註※:諭吉は著書『西洋事情』で、1776(安永5)年の「アメリカ独立宣言」の全文を和訳して紹介している。『天は人の上に人を造らず』の出典については、その独立宣言の一節を意訳したという説がある。「We hold these truths to be self-evident, that on all men are created equal on, that they are endowed by Creator with certain unalienable Rights, that among these are Life, Liberty, and the pursuit of Happiness.」
(意:我々は次のことを自明の真理であると信じる。すなわち、すべての人間は平等に造られており、創造主によって生存(生命)・自由・幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられていることを)


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熊さんと同レベル

『天は人の上に人を造らず‥‥』以下の文言、
な~んにも知りませんでしたぁ。(^_^ ;)

>諭吉がこれを書いたのは明治五年。大政奉還
の五年後。人々がまだ封建制度と儒教思想を引きずっていた時代だ。

(*′☉.̫☉)えっ? そんな時代の人だったですかねぇ。
お札に馴染み過ぎて、もう少し近代の人のように錯覚してましたぁ。
しかも『天は人の上に人を造らず‥‥』が、
「アメリカ独立宣言」の一節だったなんて……(。・?_?・。)
私も熊さんと同レベルです。

それにしても、お札の肖像画を採用するとき、
どんな基準で決めるんでしょうね。
偉大な功績順を、額に合わせるとか?
この疑問、熊さんの叔母としては、
バーソご隠居に教えを請いたいものですぅ。(笑)

2018/08/11(土) |URL|風子 [edit]

学問とは?

バーソ様
おはよう御座います。

学問とは学校で学ぶ勉強ではないのでしょうね。
私のまわりを見る限り東大を初めとする国立1期校出身者はうだつが上がっていません。
中央官庁のような環境なら話は別なのかもしれませんが少なくとも一般の企業では学校で学ぶ勉強ではなく学校で先生や友人から得る勉強以外の知識や雑学、人間関係の方が大事なような気がします。
学校の勉強で実社会で役立つのは語学くらいのものでしょう。

愛新覚羅

2018/08/11(土) |URL|aishinkakura [edit]

Re: 熊さんと同レベル

風子さん コメントありがとうございます^^)
 格言とか金言というのは言い方の巧拙がポイントですね。言っていることは平凡でも、気の利いたうまい言い方だと強く印象に残ります。
 「天は人の上に~」にしても、「すべての人は平等に造られている」と言ったらどうってことなく、流れてしまいます。アメリカの独立宣言はそのようなつまらない書き方ですから、諭吉の言い回しがうまかったのでしょう。

 この「天は~と言えり」は、最後の「と言えり」を忘れがちになりますね。イエスの有名な言葉「人はパンのみによりて生きるにあらず」も、じつはそのあとに「と書いてある」と続いているのです。つまりその言葉はイエスより千五百年前のモーセが書いた旧約聖書中の言葉なんですが、今ではそれはイエスの言葉だと思っている人が多いと思います。

 「赤信号みんなで渡れば恐くない」とか「日本、死ね」も同様で、言い方がうまいと世間の話題になりますね。文章も同様で、文法は正しくて、適切な言葉が使われ、内容も立派でも、言い回しや語彙に非凡さがないと面白く感じないということがありそうです。

 紙幣の肖像画の選択基準を熊さんの叔母さんに聞かれてもなあ。熊さんの爺そとしては、おー、くまった、くまった。(笑)

2018/08/11(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: 学問とは?

aishinkakuraさま コメントありがとうございます^^)
 東大生は特別の頭脳の持ち主のように感じますが、単に記憶力と理解力が優れており、テストが得意というだけということもありそうです。なので応用力や創造力、実行力のほうはちよっと、という人がいるかもしれません。
 近所に都会議員がいて、三流大学出身なんですが、話がうまくて、誠実そうで、毎回当選しています。今の世の中は、頭が良くても、話上手じゃないとダメですね。実地で頭が切れることを表せる人のほうが上層に上がっていくように見えます。

 アメフト監督やボクシング会長を見ると、組織内での人間関係の操り方がうまかったので、あとは自信過剰と強引さでトップにのし上がっていったように見えます。後者は特にヤクザの親分に見えます。

 私の経験でも、確かに学校の勉強が人生に《直接》役立ったと感じたことはないですね。まあ、間接的にはいろいろとあるのでしょうが、サイン、コサイン、タンジェントなんかは全然役立っていません。

 語学にしても、外国語は日本の学校で学ぶより、外国に1~2年行ってバイトをしながら暮らしすほうがはるかに上達しそうです。なので私はみんなが仕事にたいして役立つとは思えない大学に行く必要はなく、自分のやりたいことや実生活に役立つ学問だけをもっと真剣に学ぶほうがいいと思いますね。

2018/08/11(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

おっしゃる通り、成功の秘訣は人徳ではなく恥知らずな厚かましさだろうと思います。
今に限らず、昔の釈迦やイエスなどの聖人も、恥も外聞もなく相手を邪宗呼ばわりして論破し、厚かましくのし上がりました。
但し、出世するまでは押しの強さは有効ですが、功なり遂げた後は人格とカリスマ性を磨く事が肝要だろうと思います。
そうすると、自然とよい金持ちのスポンサーが付いて、宗教も、政治も、商売も軌道に乗るものです。
間違ってもヒトラーや麻原彰晃の様に、全てを自分で独占しようとしてはいけませんね。
成功の功徳は人に分け与えるくらいの度量と肝要さがなければ、せっかくの成功も水泡に帰すると思います。

2018/08/11(土) |URL|sado jo [edit]

Re: タイトルなし

sado joさん コメントありがとうございます^^)
 やはりこの「補足」の箇所に目が行きましたか。
 本当に尊敬できるほど知能や人格が優秀で、その人判断はおおむねいつも正しいのなら、ワンマンでも独裁を振るっていただいても別にいいのですが、そういう人は少なく、大抵は尊大になり、傲慢になり、自分の益になることをいつも優先し、他者の幸福を考えず、時には公費を私用に使い、自分の周りはイエスマンばかりにするので困ります。 

 日蓮も他の宗派を邪宗呼ばわりしましたが、それは自分のほうが絶対に正しいという大きな自信があるからでしょう。自分が真理だと確信すれば、他は誤りだと思うのはいわば当然でしょうから。しかし自分だけが正しい、他はポアしたほうがいいとまでなると、これは危険極まる思想ですね。

 聖書によれば、悪魔サタンになったみ使いも最初はエデンの園の管理を任されたほど優秀なみ使いでしたが、自分の美しさのゆえに思い上がって神に反逆するようになったと記されています。

 他者よりも自分のほうが上になりたいという意識は、諸刃の剣と言えそうです。大志を抱くことが本人の努力修行を増すことにプラスになればいいのですが、何かの組織のトップになることが動機で、権威を振るうことを喜ぶようになるとおしまいです。自分の人格とカリスマ性を磨く人は立派ですが、今まで見てきた限りでは、そういう人は稀のような気がしますね。

2018/08/11(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

こんばんは

二週続けてお金の話ですね。
よほどお困りなんでしょうか。(笑)
福沢諭吉のそんな裏話、知りませんでした。
確かに「学問のすすめ」というタイトルにふさわしい。 
熊さんもなんだか昔の熊さんより知的です。
しかしお札の顔の福沢諭吉、樋口一葉、野口英世って全員生活に
困窮していた人達ですね。
下級武士の子どもとして生まれた諭吉。
父親の借金や女所帯の生活苦から借金を重ねた一葉。
酒や女やばくちなどで浪費癖があり借金魔だった英世。
一葉は、けっこうしたたかで、金持ちに愛人になるそぶりを
見せて金を出させようとしたり、師の桃水から毎月15円も
援助してもらたったほどです。
毎月一円、二円が足りなくて泣いた一葉が5000円札の顔に
なっていることを知ったら!(笑)
野口英世のハチャメチャぶりは前に紹介した「遠き落日」に詳しいですね。
私、15日まで出かけてきます。それまでブログは予約投稿です。

2018/08/11(土) |URL|エリアンダー [edit]

諭吉先生は不平等を肯定していたのは内緒

 何せ一万円札ですよ、一万円札。富の象徴一万円札。平等論者を乗せたら皮肉にしかなりませんて。
 では諭吉先生のお言葉をわかりやすく口語訳させて頂きます。

 おめーら、西洋に見下されたくなけりゃ勉強しろ。富国強兵だ。あの毛等共に何時までも好き勝手遣りたい放題させてんじゃねぇ。何時か見返してやるんだ。周りなんか誰もあてにすんな。シナも朝鮮も馬〇ばっかりだ。あんなんと付き合ってたら足引っ張られるだけで碌な事にならん。頼りは自分達だけだぞ。判ったな。さあ、勉強しろ!!

 なお、月謝は〇〇円でございます。此処大事ですよ。

2018/08/12(日) |URL|miss.key [edit]

Re: こんばんは

エリアンダーさん コメントありがとうございます^^)
 二週続けてお金の話のワケは、そうなんです、1円玉のほうは夜な夜な唸って、強力な存在感を示しているのですが、諭吉と一葉のほうは不協力で、どこへ行ったのやら二人で手に手を取って行方不明なんです。(笑)

 熊さんは、よく気づいてくださいました。今回ちよっと変貌させました。というのは、今までは熊さんのほうが少し性格が素直じゃなく、ご隠居を困らせる役割にしようと漠然と思っていたのですが、今回から少し学歴があるという設定にしました。あんまり知識がない八っつあんだと、いちいち説明をしないと話が進まないので。

 なるほど、そういえば紙幣の人は全員、生活に困窮していた人たちですね。気が付かなかったです。道理で私は妙に波長が合うと思いました。(笑) しかし努力をして皆その道で成功していて、この点が違うのが残念至極です。

 しかしエリアンダーさんは評伝もよく読んでいるので、詳しいですね。以前紹介していただいた野口英世の『遠き落日』も面白かったですよ。学者でありながら、あんなに金儲けがうまい人だったとは知らなかったです。エリアンダーさんのおかげで、伝記よりも評伝のほうが面白いのを知りました。

 与謝野晶子の『君も雛罌粟』本も面白くて、拙ブログに最近コメントをくださった翻訳家の方にも紹介しました。渡辺淳一が書いた一葉の評伝があれば読んでみたいと思って調べたら、増田みず子著の『樋口一葉』が面白いとamazonのレビューにあったので、 図書館に予約しました。
 この渡辺淳一は整形外科なんですね。医者や学者という理系の人が小説を書くのはたいしたものだと思います。森鴎外とか斎藤茂吉、北杜夫、そして手塚治虫もそのようですが。

2018/08/12(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: 諭吉先生は不平等を肯定していたのは内緒

miss.keyさん コメントありがとうございます^^)
 福澤諭吉は、要はこう言っています。不平等は学問の有る無しで生じている。だから勉強せよ。その勉強は実学がいい。
『学問のすすめ』の内容は、確かにmiss.keyさんの面白い口語訳の通りでしょう。下記に少し抜粋引用しておきます。

 互いに相教え互いに相学び、恥ずることもなく誇ることもなく、互いに便利を達し互いにその幸いを祈り、天理人道に従いて互いの交わりを結び、理のためにはアフリカの黒奴にも恐れ入り、道のためにはイギリス・アメリカの軍艦をも恐れず、国の恥辱とありては日本国中の人民一人も残らず命を棄てて国の威光を落とさざるこそ、一国の自由独立と申すべきなり。
 しかるを支那人などのごとく、わが国よりほかに国なきごとく、外国の人を見ればひとくちに夷狄夷狄と唱え、四足にてあるく畜類のようにこれを賤しめこれを嫌い、自国の力をも計らずしてみだりに外国人を追い払わんとし、かえってその夷狄に窘(くる)しめらるるなどの始末は、実に国の分限を知らず、一人の身の上にて言えば天然の自由を達せずしてわがまま放蕩に陥る者と言うべし。


 今なら一部の人から問題にされるようなことを言っていますが、この人が一万円札の顔に選ばれたときに、よく反対されなかったものだと思います。

「賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりて出来るものなり」と言われているのですが、賢さにも、知的な賢さ、この世的な賢さ、そしてずる賢さ、といろいろな賢さがあり、単に知識があれば賢いわけではないようです。

「慶応義塾」は独立の気を養うことを目的としたようですが、中国では「義塾」の本来の語義は、公衆のために義捐で運営される学塾という意味で、学費を納めないのが原則だそうです。とはいえ、まあ、少額の月謝ぐらいは取ったのでしょうかね。

2018/08/12(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

「天は~と言えり」の「言えり」の部分、

 宮沢賢治の「雨にも負けず…」の「そういうものに 私はなりたい」 の箇所を思い浮かべてしまいました。(笑)

2018/08/12(日) |URL|Anthony [edit]

Re: タイトルなし

Anthonyさん コメントありがとうございます^^)
>  宮沢賢治の「雨にも負けず…」の「そういうものに 私はなりたい」 の箇所を思い浮かべてしまいました。(笑)
 お、なるほど。いい感想ですね。文学的です。言われてみると、この部分があるために、作者の照れというか謙遜のようなものも感じますが、それと共に、なんだ散々立派なことを言っておいて、最後はそうなりたいというだけの話か、というようなガッカリ感もありますかね。
 でも多分この言葉が効いているのでしょう。そうでないと単なる自慢話になってしまいます。

 「雨にも負けず風にも負けず」があまりにも有名な言い回しのために、この部分だけが独り歩きをしたのでしょうか。文章は一部だけが目立って、肝心の要点がぼやけることがありますね。

 とはいえ、これは作品として発表されたものではなく、死後に発見された手帳のメモですし、最後の「ワタシハナリタイのあとには「南無妙法蓮華経」の経文七行が付いていますから、賢治の非常に正直な宗教的願望と真摯な人生志向を表しているとも言えそうです。
 私も、そういうものになったとは言えなくても、せめて、そういうものになりたいと言っている間に最期を迎えたいですよ。

2018/08/12(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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2018/08/16(木) || [edit]

Re: 野口英世?

[太字]鍵コメさん コメントありがとうございます^^)
 あらら、千円札が古いヴァージョンで、夏目漱石でしたか。Wikipediaのページじで最新の紙幣を使うように確認し、二人の顔の違いぐらいは知っているつもりでしたが、肝心の顔をよく見てなかったようです。
 紙幣は、おおむね数字とイメージで区別しているのでしょうかね。このたび画像をレタッチしているとき、一万円札はなんとなく偉そうで、五千円札はずいぶん赤紫系の色で、千円札はブルー系だなと感じました。
 間違いを教えていただき、ありがとうございます。歳のせいで、冗漫系の頭がだんだんと散漫系になっています。浪漫系ならまだいいのですが。(笑)

 おっしゃる通り、この『学問のすすめ』は「実学」を勧めているのはいいのですが、今の世の中ならあちこちから叩かれそうな内容が含まれていますね。
 面白いのは、諭吉は、攘夷の気分が蔓延していた当時に攘夷を否定し、「政治は国民の上に成り立っており、愚かな人の上には厳しい政府ができ、優れた人の上には良い政府ができる。法律も国民の行ないによって変わり、単に学ぶ事を知らず、無知であるのに強訴や一揆などを行なったり、自分に都合の良い事ばかりを言う事は恥知らずだ」などと言っていることで、諭吉は勉学意欲のない無知蒙昧の人はかなり好きではないようです。

 「実学」を重要視すべきだというのはその通りで、いまの学問は、いい大学から、いい企業に入るために、ただ人の知識と頭脳を選別し、区分けするためにあるように見えます。実際の社会では、学問の質の深さに加え、洞察力や回転の速さ、雄弁力やプレゼン力、そして人間関係をうまくやっていく能力があるような人が出世していきますね。さらに人格も優しくて穏やかだと、ひとに好かれますね。

 知識が多い人が賢いならば、誰が本屋に敵うだろうか?と昔の誰だったかが言っていたことを思い出します。もっと賢くなる薬でもあればすぐ買うのですが。(笑)

2018/08/16(木) |URL|☆バーソ☆ [edit]

懐かしいです

<ひとなみにおごれや>
懐かしいです。

返し技も思い出しました。
「ルート3」と言われたら、すかさず「ルート51」と答えましょう。
7.14 さらに数字は続きますが、上三桁ということで、
「ないよ」
諭吉先生はお出かけです。

2018/08/16(木) |URL|しのぶもじずり [edit]

Re: 懐かしいです

しのぶもじずりさん コメントありがとうございます^^)
 職場の女性のデスクの上に「富士山麓」と書いてあるドリンクだったかお菓子だったかがあったので、「富士山麓オウム鳴く」と言ったら、「なんですか? それ」と言われました。
 おや、オウム真理教の上九一色村の話も知らないのかと思いつつも、ともあれ、ここは真面目に「ルート幾つだったかの覚え方だ」と答えたのですが、肝心のルート幾つかを覚えてなければ、語呂合わせを覚えても意味がないと思ったことがあります。

 ルート51は714(ないよ)ですか。
 掛けてみたら50.9796になりました。なるほど、近似値です。
 ルート66と言ったら、どういう答えが返ってくるでしょう。
 
 諭吉先生はお出掛けですか。出掛けているなら帰ってくるでしょう。我が家は行方不明です。(笑)

2018/08/16(木) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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2018/08/17(金) || [edit]

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