「バーソは自由に」

 考え方はいろいろあるから面白い。

 擬声語オノマトペを、詩人が、漫画家が、作家がうまく使っている。 

(ジョーク)
診察室で、医者が患者に訊ねた。
「で、症状はどんな具合ですか?」
「はい、先生、目がボオーッとして、頭がキーッとなって、てっぺんがジンジンして、
さらに頭のこっち側、レフトがですね、ズッキンズッキンと永久不滅に痛むんです」
「あのねえ、長嶋さんじゃないんだから、ボオーッ、キーッとか、ジンジンなんて、
そんなオノマトペを、いや、擬声語を使わないで説明できませんか」
「はい、ええと・・うーん・・う~む・・ああ~、先生、頭がガンガンしてきました」

普通の言葉とは比べ物にならないほどの情報量を持っているオノマトペ。※1
医者はこれにより、群発頭痛・片頭痛・緊張性頭痛などの病名が分かるそうですよ。

tran1p.jpg 出典
(英国と米国も閉鎖的になれば世界が頭痛になるかも?)

オノマトペは、物体が発する音や、何かの状態、感情を字句で表現したものですが、
日本人は工夫の名人ですね、いろんな擬声語・擬音語・擬態語を考え出しています。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
詩人は、見て読んで面白いオノマトペを創り出す。

風の又三郎 宮沢賢治

 どっどど どどうど どどうど どどう
 どっどど どどうど どどうど どどう
 青いくるみも吹きとばせ
 すっぱいくゎりんもふきとばせ
 どっどど どどうど どどうど どどう
 どっどど どどうど どどうど どどう


前半の「どっどど どどうど」の語感は、童謡の「やっとこやっとこくりだした おもちゃ
のマーチがらったった」を思わせる調子の良さがある。だが後半の「どどうど どどう」は
リズム感が平坦なために言葉の勢いが弱められ、呪文のような語感に転化している。

だがそれゆえ、「ど」の字がこれでもかと羅列した擬音語を目で見せられ、実際に読んで
音で聴かせられると、激しい風がいたずらっぽく吹いている不思議な非現実感があり、
転校生の三郎は伝説の「風の精」又三郎なのか、と思わせられる音響効果が出ている。

m8tasabu.jpg
NHK日曜美術館「光と影の“又三郎” 藤城清治」

この擬音語は、実際の音の模写ではなく、情趣を表すために創作されたオリジナル語。
賢治はオノマトペを多用することで、日本語の形容の幅広さを面白がっているようだ。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
漫画家は、音がない場面にもオノマトペを考える。

アメリカン・コミックは、BAN!! BAN! とか BOOOOOOO!! と、オノマトペ満載だが、
日本の漫画はもっとすごい。まったく音がしない状態を表す擬態語「シーン」がある。

手塚治虫が、漫画に最初に使ったのは自分だと言っている。※2(石森章太郎説もあり)
その英訳漫画では"silent"と書くわけにいかず、その部分は消したままにしているとか。

賢治の『風の又三郎』にも「あたりが俄(にわ)かにシインとして」という表現があるが、
文学作品での初出は、夏目漱石『虞美人草』の中にある「しんと静まる」だそうだ。※3
(耳の中のダンス細胞が音をキャッチするときの待ち受け音だろうという医学説もある)

itedu.jpg  出典

なので、オノマトペのない漫画なんて、「プレゼントのないクリスマスのようだ」。
あるいは「ピーナッツのない柿ピーのようだ」、または「印籠のない水戸黄門のようだ」。
(森永クリープのTwitter名言シアター第1回入賞作品を借用)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
平安の女流作家は、優美にオノマトペを使う。

紫式部『源氏物語』夕顔
(下は口語訳で、上段は与謝野晶子訳、下段は瀬戸内寂聴訳)

 「さることも無かりつ」とて 泣き給たまふさま

  晶:「そんなこともなかった」と言って泣く源氏の様子に、
  寂:「そんなこともなかった」と、お泣きになる御様子が、

 いとをかしげにらうたく
 ※4
  晶:(ここは訳さず)
  寂:ただもうお美しく、いたいたしくお見受けしますので、

 見奉る人もいと悲しくて おのれもよよと泣きぬ

  晶:惟光も感動させられて、この人までが声を立てて泣き出した。
  寂:惟光もたまらなく悲しくなり、自分までよよと泣いてしまいました。

「よよと泣く」とは、現代では、女性が、おいおいとしゃくりあげて泣く様子をいうが、
古文では、男と女が泣くときに使われる他、しずくやヨダレがしたたり落ちる状態や、
水・酒・汁などを勢いよく飲む様子を表すときにも使われた。(学研全訳古語辞典)

ここだけ見れば、晶子はさっぱり型で、寂聴はねっとり型のように感じませんか。

genji1.jpg YouTube
『源氏物語』1987年 杉井ギサブロー監督、林静一キャラクター原案、名倉靖博キャラクターデザイン


マスコミの「泣」くの表現は「号泣する」一辺倒で、まあ、味気なき世よと泣きたし。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さて、擬声語は、カタカナで書くか? ひらがなで書くか?
今回の記事は『記者ハンドブック』をぜひ一冊持つことをお勧めし、まとめとしますよ。

オノマトペを書く際、平仮名にするか、片仮名にするかで、ちょっと迷いませんか。※5
また、“ と言う事/ということ 一つ/ひとつ 一級河川/1級河川” などはどうでしょう。
『記者ハンドブック』は「新聞用字用例集」です。漢字と平仮名の使い分けや、句読点と
中点の打ち方、括弧や引用符の使い方などがよく分かり、ブロガーにも非常に有用です。

作家は自分の好きな書き方をすればいいでしょうが、文体や語彙に独自のこだわりが
特にないのであれば、共同通信社の基準の書き方を知っておくのもいいかと思います。
2016年第13版は活字が大きくなり、かなり増補改定されているようです。→amazon

kisha7.jpg
左は私の持っている「1999年第8版」。右は小学館『用語表記辞典』第2版。


●江戸時代の日本通外人作家は、オノマトペにお手上げした。
怪談小説作家の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、日本語のオノマトぺの英訳に難儀し、「ろくろ首がケタケタと嗤(わら)った」は「Rokurokubi laughed "keta-keta"」と、ケタケタをローマ字で表記した。ただ、"keta-keta"の語感は、laughed が付くと、英語人種にもなんとなく通じそうだが。
        ―――――――――――――――
●現代人は、膨大なオノマトペから、より適切な表現を探せる。
現代では「泣く」の類義動詞は、「涙する」「むせぶ」「しゃくりあげる」ぐらいしかない。しかし様々な泣き方を表したいときは、しくしく、めそめそ、ほろり、さめざめ、ぽろぽろ、おいおい、ほろほろ、えーんえーん、ぴーぴー、ひいひい、ギャーギャー、わあん、わんわん、しんみり、ぐすん、などのオノマトペで語彙の少なさを補える。

補足―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
※1:著名作家のオノマトペ論。(各著者の『文章読本』より抜粋要約)。
三島由紀夫:「擬音詞の第一の特徴は抽象性がないということです。それは事物を事物の
ままに人の耳に伝達するだけの作用しかなく、言語が本来の機能を持たない堕落した形です。
大衆小説などにいまだに使われている手法に、「そうですか。アハハハハ…」というような
笑声の擬音詞があります。そんな手法の子供らしいことはだれも気づいているでしょう」
井上ひさし:「三島読本のすみずみにまで立ち込めている大衆小説・娯楽小説・読物小説
の書き手たちへの意味のない蔑視が、読むたびにこちらをイライラさせる」
丸谷才一:「この擬声音ないし擬態音がむやみに多いのは日本語の特質で、乱用すると、
なんとなく幼児語めいた印象を与えてうまくないし、きびしく退けるときには、日常から
遊離したような、冷ややかでそらぞらしい感じになりかねない」
※2:http://www.zetubou.com/nikki/2006/11/28/176.htm
※3:http://japanese.hix05.com/Language_2/lang202.sizukasa.html
※4:「らう-たし」(ク活用)=かわいらしい、いとおしい、いじらしい、かれんだ、の意。
※5:擬音語・擬声語は原則として片仮名で書く。擬態語は平仮名にするのが普通だが、
  特にニュアンスを出したい場合は片仮名書きにしてもよい。『記者ハンドブック』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
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(y^ω^)yオノマトペ

(y^ω^)y 日本語って素晴らしいですよね、カタカナひらがな漢字、雰囲気を出すのも楽しい作業とも言えそうですね。

(y^ω^)y 眼でみて心で音を感じるのは、日本人の特権かもしれませんね~☆

2016/09/17(土) |URL| 匠石 戒丘 [edit]

こんばんは

私の独断と偏見で書きます、悪しからず。

擬音語・擬声語のほか外来語もカタカナで書きます。古くは神官がカタカナを使っていたそうです。つまり神の言葉を伝えるのにはカタカナを使ったわけですね。それと、漢文にカタカナを付けて読んでいました。

和歌も古来、神との交信手段だった、という人が居ます。なるほど、と私は思いましたね。

逆に考えれば、神の言葉というのは大昔の人にとっては擬音語・擬声語、外来語、和歌のようなものだったのでしょう。ここで言う神とは宗教というよりも、文学の神様だということですね。
ですから三島はカタカナに関する限り間違っています。私は故意に「ラチが開かない」「タチが悪い」と書くこともありますよ。



2016/09/17(土) |URL|花渡川 淳 [edit]

オノマトペ

バーソ様
おはよう御座います。

擬声語のことをオノマトペというのですか。
ニュースで災害にあった人のインタビューを聞いていると「グオーときた」とか「ダーッときた」とか言っています。これがないと本人も災害のすさまじさを表現できないのでしょう。
戦争体験をした人の話にも必ずオノマトペが入ってきます。
はじめはボキャブラリーの少ない人なのではないかと思っていたのですが違うのですね。
どんな形容詞を使っても凄まじさの表現は難しいのだと思いました。

愛新覚羅

2016/09/17(土) |URL|aishinkakura [edit]

漫画の中のオノマトペ
いつも感心しています。
ほんとに雰囲気が出ています。

私は、あまりうまく説明できないときは
長嶋さん流にオノマトペと手振りを
使うことにしています。
意外に絶妙な効果があると実感しています。

源氏物語の訳、おもしろいですねえ。
バーソさんがおっしゃるように
二人の性格がでていますね。

記者ハンドブックて知りませんでした。
これを持つといいですね。
私も欲しいです。

2016/09/17(土) |URL|森須もりん [edit]

なるほど!

『どっどど どどうど どどうど どどう』

声を出して五回、語ってみました。
(´ー`*)ウンウン リズム感の調子がいいです。
読めば読むほど、臨場感が迫って来る感じ……。

後半の『どどう』を、
“呪文のような語感に転化している”と感じられた
バーソさんの感性も大したものです。
呪文のような…って所が特に……。

漫画家の擬態語「シーン」について、
あえて意識したことはなかったです。
バーソ解析のおかげで、
少しづつ賢くなっていきそうです。

>ここだけ見れば、晶子はさっぱり型で、
寂聴はねっとり型のように感じませんか。

2人とも好きな作家ですが、やはり寂聴は、
感受性の豊かさが秀でていて、その情熱が
作品の魅力を増しているように思います。

昌子の作品は、凛とした趣があって、
それはそれで好きですが……。

オノマトペを書くとき、ほとんどフィーリングで、
かな、カタカナ両方派です。

2016/09/17(土) |URL|風子 [edit]

Re: (y^ω^)yオノマトペ

匠石 戒丘さん コメントありがとうございます^^)
> 日本語って素晴らしいですよね、カタカナひらがな漢字、雰囲気を出すのも楽しい作業とも言えそうですね。
 仮名や漢字の違いで雰囲気が出せて楽しいと言う人は、書くことに慣れている人でしょう。いや、文章が好きな人かもしれません。言いたいことを文法的に間違いなくかけたうえで、見た目の感覚をいう話ですから。

> 眼でみて心で音を感じるのは、日本人の特権かもしれませんね~☆
 かなり昔は、新聞や小説は声を出して読む年寄りがいました。今でも電車の中で英語の本を小さな声を出して読んでいる人がいます。読むのに慣れてないと音読するのでしょうが、黙読とは“眼で見て心で音を感じている”ということですか。そうですね、文章というのはリズム感の良さということもあって、上手な日本語の文章は読んで、目で見て、心地いいということがありますね。

2016/09/17(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: こんばんは

花渡川 淳さん コメントありがとうございます^^)
> 古くは神官がカタカナを使っていたそうです。つまり神の言葉を伝えるのにはカタカナを使ったわけですね。それと、漢文にカタカナを付けて読んでいました。
 日本の古代文字(神代文字)は非常に多く、神社系で使われていたとされています。仮名は神名(かむな)に由来し、片仮名は象神名(かたかむな)という神の名を表していたという説もあるようです。漢文にカタカナが使われるのは、ひらがなが女手とされていたゆえと、硬い漢字には丸みのあるひらがなより、角ばったカタカナのほうが似合うからということはないですかね。

> 和歌も古来、神との交信手段だった、という人が居ます。
 そうですか。言われてみると、五七五のリズムは唱えやすく呪文っぽいですね。

> 逆に考えれば、神の言葉というのは大昔の人にとっては擬音語・擬声語、外来語、和歌のようなものだったのでしょう。ここで言う神とは宗教というよりも、文学の神様だということですね。
 うーむ、なんとなく女性の霊媒師がむにゃむにゃと語っているシーンが見えてきました(笑)。新約聖書のヨハネ福音書冒頭は「はじめに言葉あり、言葉は神なりき」です。この“言葉”とは原語のギリシア語ではロゴス。エコロジーやサイコロジーのロジー(ロジック)で、言語、概念、論理、意味、思想の意です。旧約聖書冒頭でも、神が何か言葉を述べるとモノが創造されたことが書かれています。言葉は言霊で力があるという話もありました。

> 私は故意に「ラチが開かない」「タチが悪い」と書くこともありますよ。
 はい、私も意図的にカタカナを使う場合があります。今回の記事でも「しずくやヨダレがしたたり落ちる」と書きました。
 江戸の美意識である「いき」も、「粋」と書くのは誤用のようですが、「意気」では少しニュアンスが違うので、やむなく「イキ」と書くのですが、これもなんとなく収まりの悪さを感じます。
 三島由紀夫文学館に行ったことがありますよ。自筆の原稿の文字がとてもきれいに書かれていて、さすがだなあと非常に感心しました。

2016/09/17(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: オノマトペ

aishinkakuraさま コメントありがとうございます^^)
> ニュースで災害にあった人のインタビューを聞いていると「グオーときた」とか「ダーッときた」とか言っています。これがないと本人も災害のすさまじさを表現できないのでしょう。
 あ、そうですね。津波の勢いを表す言葉は幾つかあるのでしょうが、すぐにはちょっと思い出せそうもないですね。
 難しい漢語は目で見ればニュアンスはなんとなく分かっても、音読されると聞いているほうは分かりにくいということもありそうです。

> はじめはボキャブラリーの少ない人なのではないかと思っていたのですが違うのですね。
どんな形容詞を使っても凄まじさの表現は難しいのだと思いました。

 そうですね。そう考えるとオノマトペとは擬音と訳され、言葉を模倣した二級文字のようにされていますが、もしこれが全然ないと話がかなり通じにくいので、いまや日本語の完璧な一部と言っていいのでしょう。ただ、三島由紀夫や森鴎外が生きていたら、昨今の若い人たちのメール文を見て腰を抜かすのではないでしょうか。

2016/09/17(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

こんにちは

いつだったか京都で雨に降られました。
最初はぽつぽつ、しとしと、そしてぱらぱら。やがて、ざあざあで
ぐちょぐちょになり服からは雨水がぽたぱたでした。
京都のどこかって? 
「祇園」です。
し~~~~~ん(笑)

ハーンのケタケタ、なるほどそういう訳し方があったのか。
ウェイリーが「源氏物語」の訳の際、擬音語に苦しめられたのかなと
思って「源氏物語」には擬音(擬態語も含めて)が使われているのか
ググってみました。あの長編小説にしては少なくたったの200前後
とのことです。(奈部淑子氏)
また山口仲美氏によると、紫式部は、紫の上を「あざあざ」、玉蔓は
「けざけざ」、浮舟は「おぼおぼ」という擬態語で表し、「たをたを」
「なよなよ」「やはやは」も特定の人物にのみ用いられていたとか。
ウェイリーは翻訳にさぞ苦労したことでしょう。

2016/09/17(土) |URL|エリアンダー [edit]

Re: タイトルなし

森須もりんさん コメントありがとうございます^^)
> 私は、あまりうまく説明できないときは
長嶋さん流にオノマトペと手振りを
使うことにしています。
意外に絶妙な効果があると実感しています。

 そうですか、意外に絶妙な効果があるのですか。面白いですね。
 長嶋監督はオノマトペも有名、英語単語をまじえるのも有名、身振り手振りも有名でした。こんな話があります。あるときピンチヒッターを審判に告げるとき、バントの格好をしながら出てきたので、相手チームは、この代打者はヒッティングじゃなく、バントだとすぐ分かったそうです。でも若手選手に教えるとき、腰をグイッとこう入れて、球が来たら目の前でバチッと打つ、なんて言い方をされると、感覚的に非常に分かりやすかったらしいですよ。

 『源氏物語』の訳。寂聴は恋愛に重点を置いて訳しているのだそうです。寂聴らしいと思いますが、丁寧な訳ですね。説教も丁寧なのでしょうか。

 『記者ハンドブック』は、ふだん気軽に読むのも面白いですよ。最新版は2,052円ですが、ちょっと古いので良ければamazonで1円~931円であります。それでも十分だと思いますが。

2016/09/17(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: なるほど!

楓子さん コメントありがとうございます^^)
>
声を出して五回、語ってみました。
(´ー`*)ウンウン リズム感の調子がいいです。
読めば読むほど、臨場感が迫って来る感じ……。

 そうですか、このフレーズは、普通に小さな声で読むとちょっと情けない感じですが、少し大きめの声で力強く読むと、太鼓を叩いているようなリズムで調子よく読めると思います。

> 後半の『どどう』を、
“呪文のような語感に転化している”と感じられた
バーソさんの感性も大したものです。
呪文のような…って所が特に……。

 ありがとうございます。最後は「どどうど どどう」じゃなく、「どどうど どどーっ」だと勢いがあるのですが、「どどう」だとおとなしい定型文のようになって、神官の唱える祝詞のような感じがします。むろん作者は意図的にそうしているのじゃないかと感じましたが。

> 2人とも好きな作家ですが、やはり寂聴は、
感受性の豊かさが秀でていて、その情熱が
作品の魅力を増しているように思います。

 そうですか。晶子も女性の官能を表現し、恋愛では自由奔放のイメージがあります。渡辺淳一が書いた『君も雛罌粟われも雛罌粟 与謝野鉄幹・晶子夫妻の生涯』は、勧められて読んだのですが、なかなか面白かったですよ。
 寂聴のほうは髪を切ったときに吹っ切れたものがあって、他の訳者とは違う視点で『源氏物語』を書く気になったそうで、いつか読んでみたいものだと思っています。

> オノマトペを書くとき、ほとんどフィーリングで、
かな、カタカナ両方派です。

 楓子さんらしいですね。フィーリングですか。感情重視ですね。まさにスピリチュアルです。^^)

2016/09/17(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

バーソさん、こんにちは^^

私はアレルギー体質で、よく湿疹ができるのですが、
医者に診てもらっても、原因不明ということで、
痒み止めを飲んでやり過ごしています。
医者に痒みの感じを説明する際、
「ジガジガ」した痒みだと説明しても、うまく伝わりません。
私には、それが一番しっくりする表現なのですが・・・

医者と患者のジョークと言えば、こういう馬鹿馬鹿しいのがあります。
「先生、最近 耳が遠くて、自分の屁の音も良く聞こえません」
「そうですか。では、この薬を飲んでください」
「この薬を飲めば、耳が良くなるのですか?」
「耳は良くなりませんが、屁の音が大きくなります」

2016/09/17(土) |URL|Korva [edit]

Re: こんにちは

エリアンダーさん コメントありがとうございます^^)
 Windows10のアニバーサリーアップデート以来、IMEがいろいろおかしくなり、一応修復をかけてみたのですが、変換で“襟アンダーさん”なんて出てきたり、短縮よみ登録してない言葉が勝手に出てくるようになり、削除もできません。

 それはさておき、「祇園」の小話は、腹の皮よじれ、アゴが外れ、破顔一笑。顔が崩れてしまいました。あ、顔のほうは元々でしたが。
 さすがエリアンダーさん。これをこのままブログに出したらいかがでしょう。ラストの「し~~~~~ん」のギオン的サウンドエフェクトで、雨に濡れた切ないシーンが目に浮かびます。だらりの帯の『祇園小唄』が聴こえてきます。「しとしとぴっちゃ しとぴっちゃ」も聴こえてきます。(笑)

 ウェイリーの訳で『源氏物語』の評価が高くなり、ドナルド・キーンも良い影響を受けたそうですね。さっそく図書館に予約しました。むろん、その日本語訳ですが。

> 「源氏物語」には擬音(擬態語も含めて)が使われているのか
ググってみました。あの長編小説にしては少なくたったの200前後
とのことです。(奈部淑子氏)

 ああ、いつも検索までしてコメントを書いていただいて、ご苦労をおかけします。感謝します。ありがたいことです。はらはら。ぽろぽろ。はらりほろり。(泪) <(_ _)>
 で、私も奈部さんの名で検索をしましたが、こんなのがありました。さすがに専門家の書くことは違いますね。
 http://www015.upp.so-net.ne.jp/naka0930/ronbun4.html
 
 ちょっと見た限りでは『源氏物語』には、あざあざ、おぼおぼ、はらはら、ゆらゆらなど、二語の単純繰り返し形が多そうに感じました。
 それにしても紫式部は、すごすぎる。現代の歌舞伎役者と違って、「芸のこやし」とは関係ないので言い訳に困った、というより、言い訳なんかしなかったのでしょう。宮廷とか、やんごとなき方々とかは、暮らしぶりが下々とは違いますね。まあ、これは今でもそうですが。(笑)

2016/09/17(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: タイトルなし

Korvaさん コメントありがとうございます^^)
> 医者に痒みの感じを説明する際、
「ジガジガ」した痒みだと説明しても、うまく伝わりません。
私には、それが一番しっくりする表現なのですが・・・

 痒みは困りますね。「ジカジカ」が通じないのは、医者にとっては初出だったからで、初めて聞く言葉は分かりにくいということですかね。なんとなく湿った皮膚がかゆくてムズムズするような雰囲気がありますが。

 私も最近、医者からもらった白い塗り薬を塗っていますが、塗るとすぐ効きます。私の場合は医者に、ただ「やたらにかゆいんです」と言って手と胸を見せただけですが、医者は「薬を出しときましょう」と言っただけでした。よくある平凡な症状だったのでしょう。
 
 医者と患者のジョーク。
 似たような話をエリアンダーさんのブログで読んだことがあります。「補聴器」で検索したら出てきました。
「補聴器」2015/11/26 07:11
  年配の夫婦が教会の礼拝に参加した。
  その途中に妻が夫に身を寄せてささやいた。
  「いま、音がしなかったけど、おならをしちゃったわ。
   どうすればいい?」」

  「そうだな。補聴器の電池を新しいのに変えたら?」


 この動画は、エリアンダーさんが涙を流したようですよ。
 http://elleander.blog103.fc2.com/blog-entry-3850.html

2016/09/17(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

擬音語のこと、オノマトペっていうんですね~!
初めて聞いた言葉です。

今日の空は どよーんとしてます。
今にも雨がポツポツと降ってきそう^^

っていうのも オノマトペかな?


2016/09/17(土) |URL|kotorin [edit]

Re: タイトルなし

kotorinさん コメントありがとうございます^^)
 > 今日の空は どよーんとしてます。
今にも雨がポツポツと降ってきそう^^

 これ、オノマトペなしで言おうとすると大変ですね。
 前半のは、
「今日の空は暗く曇っていて気分も陰鬱になりそうな状態です」
 後半のは、
「今にも雨が小粒な状態でまばらに断続的に降ってきそう」
 とまあ、こんな感じですかね。あんまりピンときませんね。この「ピンと」もオノマトペですが、無いと困りますね。東京はうす曇りですが、そちらは青葉が空に映えてきれいなんでしょうね。

2016/09/17(土) |URL|☆バーソ☆ [edit]

ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

これが、いちばん好きです。
中原中也の、サーカスのブランコです。
「しーん」と同様に、音はしないのですけど、
音なのですね~。

2016/09/18(日) |URL|青梗菜 [edit]

Re: タイトルなし

青梗菜さん コメントありがとうございます^^)
 いろいろ思い(出し)ましたよ。
・先週行った写真美術館の「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展。《今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない》というイントロ文の紹介ではじまる世界の廃墟物の展示。
  幾時代かがありまして
    茶色い戦争がありました
  幾時代かがありまして
    冬は疾風吹きました
 
・「殷賑を極める」ということわざ。盛んで賑わうという意味だが、遠い中国古代王朝の「殷」の時代。
  幾時代かがありまして
    今夜此処での一と殷盛

・「ゆ」を「い」に変えると、女がめそめそ泣いているように聴こえる。ゆい変換。
  ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

・「この杯を受けてくれ どうぞなみなみ注がしておくれ 花に嵐のたとえもあるぞ さよならだけが人生だ」。
 泪が出てくるほどの名訳。この「なみなみ」のオノマトペもいい。

・状況劇場、唐十郎、天井桟敷、寺山修司、横尾忠則・・・四谷シモン・・・なぜか小奈鳩ユウさんも。(笑)

・青梗菜さんがコメントだったかに書いた昭和のわびしい夜景描写。白熱電球の街灯とか犬が遠吠えとか、そんな感じの言葉がいくつか列挙されていた。半年以上前だったか。いい言葉でした。覚えてなくて申し訳なし。

2016/09/18(日) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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2016/09/18(日) || [edit]

こんばんは^^

宮沢賢治さんの表現を見ていると
やはり、天才だと思います。

不思議な方ですよね(^^)

2016/09/19(月) |URL|坊主おじさん [edit]

どんどん作れ

 どんどんもおのまとぺでした。しかしこのおのまとぺ、幾らでも作れて、しかも所見にして的確に状態を推し量れるのも良いですね。
 問題これらの意味若しくは状態を述べよ。

 でんでろでろでろ
 どげしどげし
 ぎっちょんちょん
 ずんばらりん
 てってけてー
 がちょーん
 べんべろりん
 ごーろごろ
 すぴよすぴよ
 ぐがぁーぐがぁー
 

2016/09/19(月) |URL|miss.key [edit]

Re: タイトルなし

sさん コメントありがとうございます^^)
 いつもコーラみたいなスカッとさわやかなる励ましのことばをありがとうございます。^^)
 ひらがなとカタカナでは微妙に文字の匂いが違いますか。なるほど、文字に匂いを感じますか。sさんは言葉にも色にも感覚が鋭敏のようですね~。

 この世では静寂が一番美しい音だ。なるほど、そうですか。音楽は静寂だけなら味気ないのですが、いろいろなメロディとリズムがあり、その間に“無音”という間があるのがいいのでしょう。音楽もフォルティッシモばかりだと疲れます。ピアニッシモだけでもつまらないでしょう。音楽とは面白いものですね。単なる音階の上下とその出し方の強弱と長短の組み合わせが人間を感動させるのですから。ま、そう言ってしまえば絵画もそうですかね。

 『記者ハンドブック』は、自分の文体がすでに定まっている人は無くてもかまわない本です。でも将来、出版社から本を出したいというつもりがあるなら、今から参考にしておいてもいいでしょうね。出版社では基準となる書き方が定まっているので、使う漢字とひらがなの区別や読点の打ち方など、原稿には校閲係からいろいろ赤が入ると思います。

2016/09/19(月) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: こんばんは^^

坊主おじさん コメントありがとうございます^^)
> 宮沢賢治さんの表現を見ていると
やはり、天才だと思います。
不思議な方ですよね(^^)

 この方は生前はあまり認められてなかったようですね。ゴッホと似ています。
 Wikipediaにこんな話が出てました。コピペします。

 1998年頃に、山折哲雄がある小学校で授業をした際に、賢治の3つの作品『風の又三郎』、『注文の多い料理店』、『銀河鉄道の夜』を示し、これらに共通する問題があり、それは何だと子供たちに問い、自らは風がすごく大きな役割を果たしている、この3つの童話の中心的大問題は「風」だと力説した。
 この時、子供の一人が「猫」だと言おうとしたが、山折が「風」と言ったのであれっと思ったが、山折の話を聞く内にやっぱり「風」だと思った。
 ところがこのエピソードを聞いた河合隼雄は、賢治作品における猫の役割の重要性をずっと考えていたため、「猫と風」というヒントから、風のつかまえどころの無さと優しさと荒々しさの同居、少しの隙間でも入り込んでくる点など猫との共通点を感じ、賢治作品に登場する猫は、正にそのような性格を持って登場すると論じている。
 しかし、賢治の『猫』という短編には「私は猫は大嫌いです。猫のからだの中を考えると吐きそうになります」という一節が見られ、現実には賢治は猫は好きではなかったと推測している。

2016/09/19(月) |URL|☆バーソ☆ [edit]

Re: どんどん作れ

miss.keyさん コメントありがとうございます^^)
> しかしこのおのまとぺ、幾らでも作れて、しかも所見にして的確に状態を推し量れるのも良いですね。
 創作型のオノマトペは、著名な作家が創るからいいのであって、私なんかが創ったら、頭の中身を疑われそうです。そして創作型のオノマトペは、常識とはちょっと外れた語を組み合わせたほうが印象的になりそうですね。

>  問題これらの意味若しくは状態を述べよ。
分かる=〇、分からない=×、どちらともいえない=△
※カッコ内は検索により知り得たこと。

●でんでろでろでろ=× (ドラクエか? 食べたことなし)
●どげしどげし=× (まったく不明)
●ぎっちょんちょん=△ (小唄か流行り歌に“なめちゃんがぎっちょちょんのぱいのぱいのぱーい♪というのがあったようが気がしますが、意味は分からず)
●ずんばらりん=× (1973年白獅子仮面の主題歌)
●てってけてー=× (高橋愛。個人的には全然きれいとは思わない)
●がちょーん=〇 これは知ってます。谷啓。
●べんべろりん=× (いろいろに使われているようだが)
●ごーろごろ=△ (そうそう、いもむしごーろごろでした)
●すぴよすぴよ=× (イラストかマンガですかね)
●ぐがぁーぐがぁー=〇 miss.keyさんが仕事に疲れて爆睡中の発生音。

なので10問中、正解は2問。落第ですね~。それにしてもmiss.keyさんの記憶力はすごい。

2016/09/19(月) |URL|☆バーソ☆ [edit]

こんにちは。

擬声語で大体その時の状態が分りますね。
ただ、人の感情や感覚を擬声語で現わしたり、聞いて察するのは難しいですね。
その人によって感覚が違いますので。
今日の気温で「ブルブル」です。

2016/09/20(火) |URL|S-masa [edit]

Re: こんにちは。

S-masaさん コメントありがとうございます^^)
> ただ、人の感情や感覚を擬声語で現わしたり、聞いて察するのは難しいですね。
その人によって感覚が違いますので。
今日の気温で「ブルブル」です。

 そうですね。感覚というのは人によって違います。晴れの日のことを今日はいいお天気ですと言うと、日照り続きなどの場合の農家の人には不快な思いをさせるという話を聞いたことがあります。
 今日は越後のほうはブルブルですか。東京も冷たい雨が降って寒いですよ。ブルブル、ガタガタ、ガチガチまでは行かないで、なんと言ったらいいか、そうですね、ゾクゾクッの一歩手前ぐらいでしょうか。

 私は寒がりのせいもあり、体感的にはもう冬が来たみたいですね。おとといまでは小豆アイスをかじっていたのですが、急に気温が変わりました。
 S-masaさんは朝が早い時が多いでしょうから、体調にはくれぐれもお気を付けくださいませね~。^^)

2016/09/20(火) |URL|☆バーソ☆ [edit]

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