「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い

 『タイスの瞑想曲』は人生の聖なる悦びを奏でている。 


しずめるヴィオロンの音色。巴里はエッフェル塔のシックな夕景。
YouTubeで気持ちだけでも涼し気に、暑中お見舞い申し上げます。



ヴァイオリンのクラシック音楽で一番好きな曲は何でしょう?
わたしは『タイスの瞑想曲』を最初に思い出します。
イントロの数秒間をヴァイオリンの弦の音色で聴くだけでしびれて涙が出てきます。
心に沁み通ってくる静かで清らかな旋律には、透き通るような哀歓の深さがあり、
それなのに、振り絞るような甘美さで胸が強く掻き立てられる素晴らしい曲です。


この曲はアナトール・フランスの小説『舞姫タイス』(1890・明治22)をもとに、
ジュール・マスネが作曲したオペラ『タイス』の間奏曲で、初演は1894年です。

以下の文章は、名演奏を聴きながら、軽く読み流していただけると幸いです。

                 


こんなにみずみずしく、色鮮やかな、めくるめく音色を作り出せる人間も素晴らしいと思います。

 「ポジティブ」に生きる。「アファーマティブ」に暮らす。 


以前、職場の女性に仕事を頼んで、「了解?」と聞いたら、
ジャー」と舌を丸めて英語っぽく発音し、得意げな顔をしたので、
おっ、やるな、と目が丸くなり、じゃあノーの場合はどう言うのか聞いたら、
「ネガティブ」と澄ました顔で言うので、
じゃあイエスの場合は?と聞いたら、
一瞬、考えて「・・・ポジティブ?」と、ニコッとして言ったので、
まだ修行が足りん、アファーマティブって言うのだよと物知り顔で言ったら、
ほおーっという顔をして、
「なんで?」と余計なことを聞いてきたので、
いみじくも当方の知識の浅薄さが露呈してしまったことがありました。


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※フリー画像(Pixaboy)


しかしながら、バーソにはGoogle様という強い味方が付いておりまして、
無線関係の「特殊用語」と関連する「精神思考」について書くことにします。

 『最後の晩餐』は、ルネサンスの人間性尊重思想を示す。(後編) 


前回は『最後の晩餐』の絵には十二使徒の中に女性が描かれていることを考えた。

イエスの右隣(向かって左隣)にいる人物は、使徒ヨハネではなく、絵を見ても分
かる通り《女性》であり、マグダラのマリアらしいことを聖書から解き明かした。


『最後の晩餐』のジャンピエトリーノの模写 (※レオナルドの制作助手であった可能性がある)
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二人の間には大きなV字型のスペースが空いている。聖書的には二人は密着しているはずだが。

 レオナルドの『最後の晩餐』には女性の弟子が描かれている。(前編) 


文化は過去を巻き戻しながら近未来を再生していく。
「ルネサンス」とはフランス語で“再生”とか“復活”の意だが、
なぜ、そんな復興運動が突然の嵐のように14世紀イタリアに起きたのか?

中世は、教会が巨大な権限を持っていたために、社会が暗く、閉塞していた。
そこで古典古代のギリシャ、ローマの文化が繁栄していた時代に戻り、
人間性を解放し、現世を謳歌し、個性を尊重しようとする機運が生じた。


レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』に、そのアンチ教会の思想が見える。

下の絵は、イエスが十二弟子と最後の晩餐をした際、「あなた方の中に裏切り者
がいる」と述べた有名な場面を描いているが、単なる“写実的”な宗教画ではない。

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レオナルド・ダ・ヴィンチ(1495-1498) 420×910cm サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院(ミラノ)


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