「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い

 日大アメフト事件と、男の宗教心の危険性。 


このたびの日大アメフト事件の経緯をニュースで見ていたら、
危険な反則プレーが起きた《4つの原因》と、男の《宗教心》を思いました。

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●原因の第4は、監督とコーチがプレッシャーを掛けたから
M選手を三日前から実戦練習で干し、「日本代表を辞退しろ」「相手のQBを1プ
レー目でつぶせば試合に出す」と繰り返し言い、精神的に追い込んだためだった。

反則は命じてないと監督は言い訳したが、『文春』に試合後の録音が公開された。
コーチはしどろもどろで、監督と選手の板挟みになっているのが表情に出ている。


●原因の第3は、人間は狭いところにいると思考も狭くなるため。※a
神もしくは神に等しい者である監督に対する従順は、狭い集団の中では絶対的だ。
今回の「坊主頭にしろ」という余計な命令は、M選手の忠誠心を試している。※b

オウムの優秀な幹部らも、外部から遮断された狭い施設内に住み、教祖の教えが
絶対だと洗脳されていたゆえに、弁護士を殺し、電車内でサリンを撒き散らした。


●原因の第2は、利己心、もしくは自己愛だ
監督とコーチは自分たちの名声を考え、M選手は自分が試合に出ることを考えた。
フェアプレイ遵守や相手選手の心配よりも、利己心が強かったので、危険タック
ルを行なった。相手に突っ込んでいく姿は戦争時の悲壮な特攻機のように見える。

日大問題の報道は2005年のJR福知山線脱線事故を思い出す。事件を起こした当人
より、指導者の意識や姿勢が間接的な主原因だと思われて問題にされているのは、
多くの人たちが、自分の近辺でも傲慢なパワハラに苦しめられているからだろう。

 じつはリルケの『秋』は、枯葉が落ちてはいない。 

 え~、またまた、落ちるはなしにお付き合いを願います。

 落語は結末に「落ち」や「下げ」が来るのは先刻ご承知の通りでございますが、
これは話し手が「下げる」と客が「落ちる」という因果関係になっておりますな。
            _________
 
「ご隠居、たまには、くだらねえ話じゃあなくて、げる話が聞きてえもんだ」
「げっ」
「いや、落ちる話じゃなくって」
「おや、下げるの漢字 “下” を “げ” と音読みしただけだがな」
「ったく、おちおち聞いてられねえ」
「じゃあ、こうしょう。高尚な話だ。八っつあんは、リルケというオーストリア
の詩人を知らないだろうな」
「おうおう、こちとら、自慢じゃねえが、知るけ」
「やはりな。このリルケがドイツ語で『秋』という題の詩を書いている。英語で
秋をオータム(autumn)とかフォール(fall)と言うが、フォールとは落ちることで、
つまり秋とは葉が落ちる季節という意味だ」

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 苦行で悟るか。在るがままで生きるか。 


 例えば水の上を歩けるようになれれば、もう人知の領域を超えたと思いますか。

夜が明ける頃、イエスは湖の上を歩いて弟子たちのところに行かれた。
弟子たちは、イエスが湖上を歩いておられるのを見て、「幽霊だ」と言っておびえ、恐怖のあまり叫び声をあげた。
          ――――新約聖書マタイ伝 十四章二十五、二十六節


                 


 水上を歩く修行者――――バーソ・モジリアーニ・アクタガワ

 ある日の事でございます。お釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶらと
お歩きになっていらっしゃいました。
 この極楽の蓮池は、水晶のような水を透き徹して、三途の川や針の山の景色は
もちろん、人間世界の様子も、ちょうど覗(のぞ)き眼鏡を見るように、はっきりと
見えるのでございます。

 そうしていると下界では、とある川のそばで、一人の修行者が悲壮な顔をして
苦行をしている姿がお眼に留まり、お釈迦様はどえらく親近感を感じられました。
そこで地上に降りて覚者の姿となり、修行者にお尋ねになりました。
「あんさんは、何年ここで苦行をしてんかね」
「はい、私は三十年もの間、朝から夜まで毎日毎日、ひたすら苦行を続けており
ます」
「なかなか感心やな。せやけど、なんでしんどい修行をしとるのかいな」
「はい、この娑婆は、煩悩と苦悩を味わいながら耐え忍ぶことが前提の世界です。
私は、ぜひとも今生で悟りを得て、日々苦しみに追われることなく生きたいと願
っているのです」

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 身近なものに恋をすれば、人生はバラ色。 


恋は、一方通行、出口なし。
恋は、見返りを考えず、ただ想うだけ。
恋は、自己主体の愛、一人だけでも完結する。

今回は、何かに熱く恋をすれば、視界が自動的にバラ色の世界になる話です。


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La Vie en rose ~バラ色の人生~


まずはエディット・ピアフの『ラ・ヴィ・アン・ローズ』 を聴きながらどうぞ。



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