「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い

 『今昔物語』の悪口話は、口から出て、口に返る。(後編) 


 前回は、「褒める」行為には、自他ともに喜びがあることを考えましたが、
 今回は、逆に「けなす」人には、どんな感情、また動機があるかがテーマです。



今昔物語集』巻十四第廿七話 阿波国人謗写法花人得現報語

 今は昔、阿波の国名方郡殖村に一人の女がおった。名前を夜須古(やすこ)といった。
 白壁の天皇(光仁天皇)の御代のことや。
 この女が願を立てて、法華経を書写し奉ろうと思うて、麻殖郡の苑山寺において、心を尽くして人に頼んで法華経を書写させた。

 ところで、その郡に忌部連板屋(いんべのむらじ いたや)という人がおった。
 この人が、経を書写させとる女人を憎んで、女の過失をあばき立てて悪口を言いふらした。
 すると、たちまち板屋の口がひきつったように歪んで、顔がねじれ曲がった。
板屋はそれをたいそう嘆き悲しんだ。
 ほなけんど、それでもなお、後悔することのう、善行を積むこともなかった。そのため、口も顔も直らなんだ。

 このことを見聞きした人は、「これは疑いものう、心を尽くして法華経を書写し奉る人をそしり憎んだためだ」と言うた。

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           Pablo Picasso, Le Marin, 28 October 1943


       ※原典を阿波弁に変換しています。絵の使用はジョークです。

       
 歪んだ言葉を口から出せば口が歪む、という顔面破壊・因果応報の物語でした。


けなす」の類語は、「そしる、くさす、罵る、毒づく、ディスる、馬鹿にする、
チクリと言う、悪しざまに言う、バッシングする、罵倒する」などがありますが、
これを仕事にしている人がいます。
・ただただ反対と罵倒と揚げ足取りをしている桜尽し代議士。
・ことさら酷評と誹謗とあら探しをしている良識調メディア。 
・もっぱら批判と悪態と咎めだてをしている目クジラ有識者。
・とにかく悪評の宣伝とこき下ろしに熱心な反日趣族主義者。

 『今昔物語』の牛の突合せ。褒めると牛も舞い上がる。(前編) 



『今昔物語集』巻四第丗三話 天竺長者婆羅門牛突語

  今は昔、天竺に長者とバラモン(最高位の僧侶)がおった。
 二人は日ぃ定め、金千両を懸けて牛を突き合わせとったけん、この闘牛の様子を大勢の者が観にきとった。
 長者は言うた。
私の牛は極めて異様や。角も顔も首も尻もみな、力無(ちからな)の相がある
 牛はその言葉を聞いて落ち込み、「うちゃきっと負けるだろう」と思うたが、案の定、長者の牛は負けて、千両の金がバラモンに渡った。

 長者は家に帰って、牛に恨みがましゅう言うた。
お前が負けたけん千両の金を取られてしもうた。お前は頼み甲斐がない。情けない奴や
 牛は言い返した。
今日負けたのは、あんたがうちを悪う言うたせいや。うちゃたちまち魂が失せて、力が出んようになったんや。もし金を取り返したければ、うちを褒めて、もう一度闘わせてかぁ

 長者は牛の言葉を聞いてから、「次は三千両を掛けて闘わせましょう」と再度の牛突きを申し出たら、バラモンは前回勝ったものやけん、こころよう承知した。
 そこで長者は牛の言う通り、限りのう牛を褒め、それから再び牛突きをしたら、バラモンの牛が負け、バラモンは三千両を長者に渡した。

 そういうわけで、万事に言えることけんど、褒めれば花が咲き開いて、功徳を得ることになる、と語り伝えられとる。

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   pixabay                   
                          ※原典を阿波弁に変換しています。


 長者の牛はお調子者だったようです。自分が頼んだ誉め言葉にウッシシと喜ん
で元気を出しました。人間だって同じです。褒められるとエンジンが掛かります。

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 世の中には、褒めるのが好きな人と、けなすのが好きな人と、二種類いる。
 自分がそれをされる側になると、みな一種類の人間になる。


 今回は、前者の「褒める」話を前編として扱います。

 天皇家の祖先にはワニがいる。 


 天皇家の祖先には、あっと驚く、意外な血が混じっています。

 日本神話に出てくる『山幸彦と海幸彦』の弟の山幸彦は、天皇家の血筋では非
常に稀有かつ重要な存在で、見ようによっては大問題になりかねない結婚をして
います。※1

 下の系図はスルーしても話は分かりますが、見る場合は中段左側に、赤色数字
を探してみてください。(①~⑦までの数字は、上から順に振っています)

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 ③山幸彦③(火遠理命)を三代さかのぼった曽祖父は、天照大御神①です。
 山幸彦③の二代下、つまり孫は、神武天皇⑦です。
 そして山幸彦の妻④の父親は、海神②(豊玉彦命)です。
 
 注目したいのは、山幸彦の妻の真の姿です。
 山幸彦が、民話の『鶴の恩返し』のように、見てはいけないと言われていた妻
の出産の姿を見たら、なんと “奥様はワニだった” のです。※2

 目に太陽を見るのは楽しいことである。もったいなくない生き方。 

 
 こんなパラドックスフレーズがネットにありました。

 世の中には10種類の人間がいる。
 二進法が理解できる人間と、理解できない人間だ。


「二進法が理解できる人間」とは、ひょいとスマホを取り出して気軽に使ってい
る現代人と考えていいでしょうが、この文章、ちょっと変ですね。

 1行目で人間が「十種類いる」と言いながら、2行目では「二種類」だと言う
のは矛盾です。どう解釈したらいいでしょう?


 nuw9291.jpg アナログ派の第一の情報は新聞である。

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