「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い

 「汝、殺すなかれ」は死刑反対の聖書的根拠になるか。 


「もっと光を」とはゲーテ臨終の言葉として知られている。
 これをいかにもゲーテらしい霊的な深い言葉だと言えば、それは間違っている。
 実際は部屋が暗いので「もっと光が入るように寝室のよろい戸を開けてくれ」という意味だったからだ。

なんじ、殺すなかれ」と言えば、モーセの『十戒』の6番目の戒めだ。
 フランシスコ教皇は「この戒律は絶対的な価値を有し、罪のない人にも罪を犯した人にも当てはまる」と語ったことがあるが、過去、少なからぬ作家や知識人や最高裁判事も、この言葉を死刑反対の根拠の一つとしてきた。

 しかし「汝、殺すなかれ」を根拠に、「だから死刑は国家の人殺しだ」と主張するのは、聖書的には間違っている。

 今回は、死刑制度に賛成か反対かの論議というよりは、汝、殺すなかれ」の正しい意味を考えてみたい。


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 死者の「冥福を祈る」と失礼になる場合がある。 


 毎日更新7周年(!)のブログに、米寿まで頑張って、揃ってバーソを見送ろうと
冗談半分で書きこんだコメントがあり、あと30年でしょうかと受けている返コメ
を見たら、あははと笑ってしまい、こっちが先に二人を見送りたいと罪深いこと
を思いました。(笑) ブロ友三人ともメスが入った体ですが、当分もちそうです。

 このところ、著名人が高齢で亡くなっています。
 高島忠夫さんは享年八十八(米寿)。密葬の予定だそうですが、一般に友人知人
の葬式では、弔意をどう伝えるかが難しいと思ったことはないでしょうか。


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 なぜ人は「死」を嘆くのか。 


あの元気な高須クリニックの院長(73)が全身がんになったそうだが、
取材に答えたときの態度が普通じゃなかった。

「がんですぐに死ぬわけではなく、人間どうせ死ぬんだから、がんは怖くない。
早めに老衰が来るんだと割り切ればいい。医者って自分が研究していたら新し
い分野に挑戦するのが楽しみだ」

と、やたら明るく、はしゃいでいるように答えていたのが印象に残った。

がんは怖くないとしても、人の死は悲しい。
知っている人が宇宙からポツンと消滅すると思うと、胸が詰まる。

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昔の著名人は、人の死に対してどんな態度を示したか。
イエス、その千年前の先祖ダビデ王、そして仏教の親鸞は、どうだったか。

 人は死後、天国か地獄に行くのか、無存在になるのか。 


死んだら地獄と極楽のどちらに行きたいか?と意地悪な記者に聞かれて、
「どっちでもいいさ。そのどちらにも会いたい友人がいるのでね」。
 ―――― ジャン・コクトー (フランスの詩人 1889-1963)


この世界にはサッカーの神様がいる。
超一流のサッカー選手は、人々から神のように偶像視され、誉めそやされている。
年収100億円以上、モテモテで、この世の天国を味わっている選手もいるようだ。

しかし、もしイエスを信じていないなら、天国には行けない。地獄行きである。
超イケメンでもイスラムや無神論者なら、天国には行けない。地獄行きである。
キリスト教は排他的で、狭きゴールを通らなければ “得天”できないからだ。


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ピーテル・ブリューゲル1世[下絵]ピーテル・ファン・デル・ヘイデン[彫版]『最後の審判』部分(1558年)


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