「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い

 辞世の曲を聴きながら断食往生をする選択肢。 


新型コロナのおかげで、いっそう死を意識するようになりました。

西行の辞世の句のように、「願はくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ」が憧れなんですが、自分では何もできないほど衰えても爺捨て山には行きたくないしと思っていたら、《断食往生》という選択肢があることを知りました。

《飢餓》では脳内にモルヒネ様物質が分泌されて、いい気持になり、《脱水》では血液が濃く煮詰まるので、意識レベルが下がってぼんやりとした状態になる。だから、つらい痛みもなく自分の意思で安楽死できるのだそうです。

実際、断食道場では六日目ぐらいになると空腹感がなくなり、食べないことの高揚感で全身が包まれるとのことですが、高齢・衰弱でいよいよ耐えられなくなったら《断食往生》も良さそうです。

私は延命治療と葬式はしないことに決めてありますが、人生最後に好きな音楽が流されるとしたら《辞世の曲》は何がいいか、ちょっと考えてみました。


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 Image by Pexels from Pixabay

 ゴーギャンの絵『我々は何者か』の問いとスピリチュアル的「解」。  

 ゴーギャンは少女性ロリコン 愛者のようだった。
 彼はタヒチや他の島で、13歳から14歳の少女を何人も愛人や妻にしている。
 ただし南洋の女性は早熟で、特に少女期は愛らしさがあるせいかもしれないが。

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 『マナオ・トゥパパウ(死霊が見ている)』現地妻テハーマナ(テフラ)13歳が死霊に怯えている。


 しかしゴーギャンは霊的な希求心が強かった。
 ゴーギャンには人生の意味について、子供の頃から考え続けた疑問があった。
 下の絵のタイトルがそうだ。

  『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』
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 この問いは、西暦2世紀のキリスト教的「主知主義」の一派であるグノーシス
の思想家テオドトスの言葉を要約したもので、正確にはこう書かれている。

「我々は何者であったのか、何になったのか。我々はどこにいたのか、どこに行
こうとしているのか。我々は何から解き放たれるのか。誕生とは何か、再生とは
何か」


 解釈は思想や視点によって変わってくる。
 今回は、ゴーギャンの問いの “スピリチュアル的な「解」”を考えました。

 ゴーギャンの絵『我々は何者か』の問いとゴーギャン的「解」。  


 前回考えた、ゴーギャンの深遠な問い。
我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか
 これをタイトルにした絵は、悪魔の削除と生命の再起動を示しているようです。

 そのように説明しているサイトは、ざっと検索した限りでは見つからなかった
のですが、そう思える根拠があります。
 まずは下の絵がヒントですが、すぐ分かれば S.ホームズや金田一耕介級です。

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 『ヴァイルマティ』1897年 マルキーズ諸島の神話に登場する美女で、後に神の妻になる。



『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』(クリック拡大)
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  (老年期)  ← ← ← ← ← ← ←  (成年期)  ← ← ←  (幼年期)


 絵のタイトルは、ゴーギャンが子供のとき神学校で教えられた教理問答が元に
なっています。ゴーギャンはタヒチで、この絵を永遠の謎解きのテーマとして描
いたあと砒素自殺を試みたので、この大作は彼の遺書のようになりました。

 今回は、この深遠な問いの“ゴーギャン的な「解」“を考えました。

 雨を線で見た浮世絵と、事象を点で見る視点。 


永い永い間、西洋の風景画はピーカン待ちであった。
すなわち、画家は “雨の絵” は描かなかった。
伝統的な写実画法では、雨をうまく描くことができなかったからだ。

一筋の雨は一滴の水から成り、その形は涙滴状ではなく、ほぼ球状をしている。
人が雨を線と見るのは、眼の残像効果で細い線のように見えているに過ぎない。
西洋画は、輪郭線で描かないので、雨を線で描くことを思いつかなかったのだ。

     raq18.jpg Pixabay


19世紀、日の出ずる処の絵師が、日の沈む処の画家に絵の新しい描き方を示した。
黒船が太平の夢を破った如く、日本の浮世絵が西洋に渡り、彼らの目を開かせた。

あまりに遠しふらんすに、空前のジャポニスムブーム到来。
ついに西洋は、浮世絵により、 “雨の絵“ を驚嘆とともに知った。

すなわち、“点” を “線” で見る視点を得て、「雨雨ふれふれ、もっと降れ」、
さらに「都に雨の降るごとく わが心にも涙ふる」の芸術意識になったのだ。

立体感を表さず、左右不均衡の大胆な構図のなかに、輪郭線で図柄を描く浮世絵。
この画法は、多くの画家、アール・ヌーボー、グラフィックなどに影響を与えた。

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