「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い

 日本には日本を貶めることを正義だと思う人がいる。 


(まずは天皇制の是非についての話ではなく、それが女性差別かどうかの話から)


■国連の「女子差別撤廃委員会」が日本政府に質問を出しています。※1
皇室典範では、女性は天皇になれないが、それが可能になる措置を説明せよ。

「可能になる措置を説明せよ」とは、《女性を天皇にできない根拠は無いはずだから改善せよ》と抗議されているのです。もし《皇室典範は女性差別だ》との国連のお墨付きが出て、国際社会に広がれば、それは日本に逆輸入され、《国連も国際社会も、男系天皇制は女性差別だと言っている》として拡大宣伝されそうです。※2


■国連が皇位継承を問題視したのは、日本のNGOが意見書を出したからです。※3
 日本の皇室典範が、天皇となりうる者を皇統に属する男系男子にしか認めないのは、女子差別撤廃条約の差別の定義に該当する。
 このような法の規定は性差別主義に根ざすものであり、日本社会における女性に対する差別を助長するものである。 (※NGO=国際的に活動する非政府組織)

 日本のNGOが「皇室典範は性差別主義だ」と主張しています。これは愛知の美術展で、《表現の自由》を盾にして、昭和天皇の写真を焼いて足で踏みにじった“露骨な”反日活動と違って、《男女差別の撤廃》を剣にした一見“知的な”反日戦略です。

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■日本の市民団体や保守系の人たちが、国連に反論しています。※4
 その論議が興味深いので、要点を簡潔にご紹介します。⑤は私の補足です。

①主権国家に対する不当な介入である。
 世界にはユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教や仏教を信奉する国家があり、それぞれの宗教には神話らしい事柄も含まれ、さまざまな形で儀式が行なわれている。宗教上の教えが史実と異なるとしても、国際機関や諸外国が、その是正を求めたり、主権国家の宗教に介入するなら越権行為になる。
 ちなみに国際連盟で人類初の「人種差別撤廃」を呼び掛けたのは、当時常任理事国だった日本である。だがアメリカに反対されて成立しなかった。
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②日本の神道だけを差別することになる。
 ローマ教皇や司祭や神父は男性に限り、ほとんどのプロテスタント教会でも女性は牧師に任命されない。しかし国連がそうした欧米の伝統的な慣習は問題にしないで、日本だけに是正せよと勧告するのは、日本を差別し、神道を軽視していることになる。
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③男系天皇制は「権利」ではなく、「義務」である。
 皇位継承者の男性は、天皇になる権利があるのではなく、断ることができない義務である。天皇には選挙権や職業選択の自由、表現の自由、移動の自由がない。
 結婚も個人の意思では自由に出来ず、皇族をはじめ内閣総理大臣や皇室会議の承認が必要で、一生、天皇あるいは皇族として生活しなければならない。
 一般人の男性はどんなに優秀でも努力しても皇族には入れないが、女性は民間から皇族に入れるので、男系天皇制は「男を差別する文化」とも言われる。
 ヨーロッパの王族は王権も財産も受け継げるが、天皇は私有財産を受け継げない。天皇は人間としての自由がない、まさに「象徴」なのである。
 戦時中、女性の兵役は免除された。すべてに女性の権利を主張したいなら、女性だからといって兵役や危険な任務を免除してはいけないことになる。
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④女系天皇にすると、神武天皇にさかのぼる皇統が途切れる。
 女系天皇制度の導入は、皇族(男子)のY染色体を断絶させ、紀元前660年に即位した神武天皇に遡る貴重な文化遺産を遡及的に否定することになる。
 皇室の存在がなければ、11世紀初頭までに完成したとされる2人の女子が書いた『源氏物語』(世界最古の長編小説)や『枕草子』(随筆)は生まれなかった。
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⑤聖書は男性優位であるのに、なぜそれは問題にしないのか。
 旧約聖書も新約聖書も、女より男を優先する思想がベースにある。古事記と日本書紀はいわば日本版の旧約聖書神話であるが、最初に降臨した3柱の神のうち、2柱は女子、残りの1柱が男子で、神話自体に男尊女卑はない。日本版神話のほうだけを野蛮であるかのように言うのは公正ではない。

 と言うと、聖書を神の言葉だと信じている人は大抵、神は男女を差別していないと言うが、男性優位を示す聖句は少なからずある。幾つか例を挙げる。

《旧約聖書/ユダヤ教》
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●神は、神に似せて地面の土から人(原語=アダム)を造った。女は、男の肋骨から男の「助け手」として造られた。(創世記1:26,27、2:18-22)

●女は夫を恋い慕い、夫に支配される、と神は宣告した。(創世記3:16)

●一夫多妻が認められている。(申命記21:15、創世記4:9)

●男が、妻は処女でなかったと嘘を言った場合、男は銀1.1キロの罰金が科せられる。本当だった場合は、妻は石撃ちにされる。(申命記22:17-21)

●女が男児を産んだ場合、月経による汚れの日数と同じ7日間汚れている。女児の出産なら14日間汚れている。(レビ記12:2,5)

●古代イスラエルの王や祭司は男性に限られた。

《新約聖書/キリスト教》
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●女は、静かに、全く従順な心を持って学べ。女が教えたり、男を支配したりすることは許さない。男が最初に造られ、男はエデンでへびに惑わされなかったが、女は惑わされて、過ちを犯したからである。(テモテ第一2:13,14)

●女の頭(かしら)は男で、男の頭はキリストで、キリストの頭は神である。男は女のために造られたのではなく、女が男のために造られた。女は頭にかぶりものをして、夫の頭の権を認めていることを示せ。(コリント第一11:3,9)

●妻は、すべてにおいて夫に従え。(エフェソス5:22,23、ペテロ第一3:6)

●監督(牧師)は一人の妻の夫であるべきである。(テモテ第一3:2)

●イエスが選んだ十二使徒は男性のみである。七十門徒(ルカ10:1)も男性のみである。約40人の聖書筆者も全員男性である。

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 1980年代から始まった「慰安婦問題」もそうでした。作家・吉田清治が仕掛け人として知られていますが、当時の韓国は日本統治時代を生き抜いた人々が中心であり、『済州島新報』などを含め、韓国側は吉田証言を全面否定していました。(だいぶ後になって吉田自身が、強制連行の話はフィクションだったと認めています)

 しかし朝日新聞が大々的に報道を始め、それを各メディアが倣い、日弁連委員が従軍慰安婦(公娼)を「性奴隷」として国連でロビー活動をし、国連人権委員会が「クマラスワミ報告」として決議し、日本政府は42ページの反論文書を作ったものの、事を荒立てたくないとしてすぐ撤回したために、25万人強制連行(当初は終戦直後に全員虐殺と言われた)の捏造物語が事実のように世界に認知されたのです。

 このように、反日の火種は大抵、日本の知識人が《人権》や《平等》の大義名分を隠れ蓑にして偽情報を発信し、日本のメディアが煽り立て、日本の弁護士が国連で言いふらし、日本政府が正当に反論しないで何度も謝罪して金で穏便に済ませようとしたために、反日勢力を増長させ、その結果、韓国民はますます嫌日になり、それゆえ日本国民が嫌韓になり、そうして日韓両国の関係が酷く悪化したのです。

 だれが問題児なのでしょう? 
 75年以上前の人ですか、いま生きている人ですか。どこの国の人ですか。




《補足》――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
※1:国連女子差別撤廃委員会から日本政府に出された質問
「なでしこアクション」http://nadesiko-action.org/?p=14490 
「国連委信頼性向上協会」http://nadesiko-action.org/?p=14505
※2:国連人権委員会の委員らは有識者ではあるが、日本の伝統や皇室について詳しく知っているとは思えない。委員は会期にジュネーブに集まって条約批准国(189か国)の人権状況を数日で審査するので、NGOの意見書に書いてあることをそのまま取り入れることがある。英国に女王がいるのだから、日本もそうすべきだと気軽に判断されそうだ。日本人委員もいるが、日本の審査には加われない。
※3:「公益社団法人 自由人権協会」
http://jclu.org/wp-content/uploads/2020/03/289117afc2bbe058a8ea5f5cb82e5a62.pdf
※4:竹田恒泰氏の発言「虎ノ門ニュース」https://tora8.tv/archive/20200810
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 コメント1万件突破。バーソのブログはコメントのほうが面白い。 

 
 いいニュースと悪いニュースがあります。
 いいニュースからお知らせします。私にとって、ですが。

 気が付いたらコメント総数が1万件を超え、10,034件になっていました。

 10年前の8月6日になんとなく始めたブログで、途中から週1回更新にしましたが、記事(エントリー)総数は479件、平均コメント数は20.9件となりました。

 うれしくて、ありがたくて、心より厚く御礼申し上げます。
 最初の頃は、聖書についての硬い話などを書いていたせいもあり、訪問者は少なく、コメントはほぼゼロだったのですが、それ以外の話も書き始めた1年半後くらいから常連さんが少し増えてきました。

     ke82.jpg Pixabay


 カネが回れば経済が活性化する三つの小話とMMT。 

 
 都知事選の選挙広報。1面の上位2人に注目しました。

 小池ゆりこ都知事は「東京大改革2.0」のスローガンを掲げていますが、都の貯金はほとんど使い切っているそうです。
 山本太郎候補は「都債15兆円を発行し、都民一人当たり10万円を給付する」など
現金を回して景気を底上げすることを公約しています。

 カネを無から生み、世の中に回す―――なんてことが実現可能なのでしょうか?
 その点を三つの《戯れ小話》にしました。私としては珍しい経済風味の話です。

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 ツイッターが政治を動かす異例。民の声が天の声になる⁉ 


「遊ぼう」って言うと「3密だ」って言う。
「入国制限を段階的にする」って言うと「日本人の命が危険だ」って言う。
「制限を厳しくする」って言うと「観光産業が危ない」って言う。
「自粛要請を出す」って言うと「都市封鎖をしないと人命が危険だ」って言う。
「自粛を延長する」って言うと「解除しないと経済で死ぬ人が出る」って言う。
「ごめんね」って言うと「同情するならカネをくれ」って言う。
 ――――こだまでしょうか。いいえ、ころなです。(冗)

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 1984年宮崎駿映画『風の谷のナウシカ』。腐海(ふかい)に入る時にはマスクを着用する。

                 

 人は満足と不満足の間を不満足近辺でうろちょろと生きている。少し昔の人らしいが、世人の身勝手な反応を指摘した人がいる。

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