「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い

 満足と後悔の分かれ目。村上春樹『アフターダーク』の神話。  


 満足はとことん追うべきか、それとも、ほどほどで満足したほうがいいのか。
 村上春樹の『アフターダーク』にあるハワイの神話が興味深いですよ。


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 三人の若い兄弟が嵐で流されて、美しい島に流れ着いた。椰子の木が生えてい
て、果物がたわわに実り、真ん中にはすごく高い山がそびえていた。

 その夜、神様が三人の夢に現れた。
「海岸に三つの大きな丸い岩があるから、その岩を転がして好きな所に自由に行
きなさい。岩を転がし終えた所が、お前たちそれぞれの生きるべき場所だ。高い
場所に行けば行くほど、世界を遠くまで見わたすことができる」

 三人の兄弟は岩を転がして行ったが、とても大きくて重くて、坂道を押して登
るのはえらい苦労だった。

 何のために人は生きているのか。中島敦の短編小説『狼疾記』 


 突然、社の広い制作室の中で、
「宗教をやる人間は馬鹿だ」という大きな声が聞こえた。

 私がまだ二十代だった昔、聖書の神に付き従う人生を歩もうと決意し、大手広
告代理店を辞めた当月の話です。

 大声を出した男は三十代の理屈っぽいコピーライターで、革新系の市議に当選
して退職することになっていたが、どうやら誰かと話をしていたときに、自分の
信条をこの私に聞かせたくなったようだ。

 しかし私は、別に、というか、全然、腹は立たなかった。
 なぜなら、ひとがそう思うのも理解でき、まあ、もっともだと思うからだ。

   rou1p.jpg ※画像は単なるイメージカットです。


 とかく宗教に関心を持つと、外から非難や憎悪、また助言や説得がやってくる。
 しかし中島敦の短編小説狼疾記ろうしつきでは、作者が内側で自問し、反問している。
 
 この書の主人公の思考と性情が、私バーソと似ているのです。

 今日一日だけヤル気を出して生きる意味。 


人間は飽きる動物である。
飽きても別に悪くはないが、人はどのぐらいの期間で飽きるのだろうか。

中国では「三分鐘熱度」といって、熱心さは三分程度しか保てないとか。
日本では「三日坊主」といって、四日目には元の木阿弥に戻ってしまう。
隣国では「七年目の浮気」とかいうが、千年経っても飽きない人もいる。

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 1955年アメリカ映画『七年目の浮気(The Seven Year Itch)』 (※Itchとはムズムズするの意)


しかし、“たった一日だけやれば良い” という容易な自己啓発法がある。

それを手軽に読めるよう、《3コース速読法》を考えました。
 (a) さっと読みたい方は《短い聖句》をどーぞ。
 (b) 読むより聞くほうがいい方は《YouTube》はいかが。
 (c) 読むのが苦でない方は《十箇条の励まし》もごゆるりと。

もしくは、初回は(a)を、二回目は(b)を、三回目は(c)の分割読みでも可。(笑)

 「は行」で言える幸せの秘訣と「普通が良い」とする人生志向。 


「シアワセ」を「シワアセ」と語順を入れ替えれば「皺汗」となります。
うーむ、こう書くと、幸せには長年の労苦が必須のように見えますね。

しかし幸せの秘訣は簡単で、『は行』で言えるとネットにありました。
(ははは、ひひひ、ふふふ、へへへ、ほほほ…と笑うことではないですよ)

検索したら、格助詞が一文字だけ違っている二種類の言い方がありました。
「普通でいい」と「普通がいい」です。

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この二つのフレーズは、格助詞の「で」と「が」が違っています。
この一文字の違いが、人の幸福感を変えるのです。

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