「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い

 「安」は幸せになれるポジティブな字だ。 


人生で一番の関心事を漢字一字で表せ。

と言われたら、すぐ思い浮かぶのは「金」の字でしょうか。
 まあ、世の中は金と女が仇(かたき)なり、どうぞ仇に巡り会いたい、ですからね。
 これは2016年の『今年の漢字』に選ばれました。

あるいは「安」の字でしょうか。
 それなら2015年の『今年の漢字』に選ばれています。
 794(延暦13)年には桓武天皇の新都「平安京」の名の一部に選ばれました。

 hamm8.jpg (画像はフリー素材)
 
 
興味深いことに「安」の字が付く二字熟語には、
ネガティブな意味合いのものが、「不安」以外には無いようですよ。
強いて言えば、「安易」「安直」が悪い意味でも使われる程度です。

そこで、あなたさまに、より「安らか」な気分になっていただけるよう、
「安」の漢字を散りばめた『雨ニモマケズ』戯れ詩シリーズの第五弾です。
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 タマゴと進化論とイエスと荀子の関係。  

               バーソ青草文庫 [子どもの作文]


ぼくはニワトリのタマゴ(後編)

ぼくはタマゴから生まれた変な子です。
母さんから、そういわれた話は、せんしゅう書きました。
その続きです。

ぼくはニワトリの子で、カルピスを飲んで育ったよって母さんからいわれたので、
そんなのウソだーっていいました。そうしたら母さんはいうんです。そうだろね、
グリコもなめて育ったからね、って。

          gric2.jpg


ぼくは、グリコなら知ってるけど、こんなおじさんの顔じゃないっていいました。
そうしたら母さんはいうんです。おや、顔が違うことによく気がついたね。でも、
ひと粒三百メートルも走れないような、頭でっかちの人たちが、ニワトリが先か、
タマゴが先かと、おろかなろんそうを始めたんだよ、って。

 卵と玉子に、コロンブスと漱石の関係。 

               バーソ青草文庫 [子どもの作文]


ぼくはニワトリのタマゴ(前編)

ぼくは変な人間みたいです。
ニワトリのタマゴから生まれたからです。

だって、母さんはいうんです。サルちゃんねえ―――あ、ぼくの名前はサロット
・サルっていいます―――おまえはニワトリのタマゴから生まれたんだよ。その
しょうこに、自分のへそのおを見たことがないだろ? 母さんのおっぱいを飲ん
だ記憶があるかい? おまえはカルピスで育ったのだよ、って。


    calpi2.jpg


ぼくは大変おどろいて、えーっ、ウソでしょっていったら、母さんはいうんです。
覚えてないだろうけど、おまえがタマゴで生まれたとき、お医者さまがおまえの
おしりをブチッとぶってね。そのとき、おしりが少しつぶれたのかもねえ。でも
そのおかげで、おまえはオギャーッと泣いて、立てるようになったんだよ。その
立て方はコロンブスがはつめいしたといわれてるけど、本当は、その話はちょっ
と違うんだよね、って。

 刀にまつわる言葉は、日常を地味に面白くしている。 

                 [バーソ青草文庫]
 「刀」に関係する言葉を四十一個入れ込みました。絵はアンドリュー・ワイエスの作品です。


刀と天国
 
 ある日の事でございます。神様は、刺青(いれずみ)と刀傷が目立つ男と一緒に、
天国の花園をぶらぶらとお歩きになっていらっしゃいました。
 何とも云えない好い匂いが、絶間なく辺りへ溢れております。天国はちょうど
朝なのでございましょう。


「次郎吉や、此処の居心地はどや?」
「へい、何だか夢みてえ。地獄で仏とはマジに此の事で」
「おいおい、此処は天国で、わいは神サンやで」
「ああ、そうだった。それにしても、この大泥棒のおれが、こうして天国に来ち
まったワケがまだ分からねえ」
「ええか、ホンマもんの神サンは愛の塊りみたいなもんや。愛と憎しみとは両立
せえへん。そやさかい、愛の神が人間を罰する事なんかあらへんのや」
「だから、おれのような者でも永遠の責め苦を受けたりしねえんだ」
 神様は、男が、一人の雲助を助けた事があるのを思い出しておられました。


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 「慚愧に堪えない」とは、自分と他者と天に恥じること。 

夏がとっても暑いから、こころ寒くなる参照亭バーソのハナシでもいかがでしょう。
とまあ、暑中お見舞いを兼ねまして・・・


「おや、熊さんかい、お上がり。この暑い昼日中によく来たな」
「あ~、よかった。安心した。ご隠居は、まだイカの一夜干しだわ」
「なんだ、まだイカの一夜干しとは?」
「へえ、まだスルメになってねえ」
「なにかい、あたしゃ、生けるミイラかい?」
「あははは、ご隠居。このハゲ―――ッの話、知ってますよね」
「おい、ひとの頭を見ながら言うやつがいるか。それがどうした」
「いえね、テレビを見ていたら、そのとき『残金が足りない』とか言われてたん
です」
「うーむ、それは、たぶん『慚愧(ざんき)に堪えない』じゃないかい?」
「それそれ」



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