「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い

 わずか1cmのベニクラゲに不老不死の仕組みを見る。 


人間の永遠の願いは"不老不死"だろう。
何かを祝いたいときに両手を挙げて「万歳!」と唱えるのが、その根拠の一つ。

不労薄志の有閑老人が試みた、人様に言えない回春法については前回書いたが、
他にも、古来いろいろな延命術があった。

・秦の始皇帝は、不老不死が叶う仙薬の話を信じて、徐福を蓬莱山に遣わした。
・錬金術は、卑金属を貴金属に変える霊薬を創り、人間を不老不死にすること。
・エデンの園にある命の木の実を食べれば、アダムは永遠に生きるはずだった。
・かぐや姫は不死の薬を勅使に渡したが、帝はふじの山で薬を焚いてしまった。
・寿限無寿限無(中略)長久命の長助という名前を子供に付けるのもいいらしい。
・健康食品や健康グッズとやらが「一生現役」とか「豊かな老い」と喧伝している。


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「アバター」ハイテク研究を計画した企業家ドミトリー・ツィコフ氏は、科学者が10年以内に人間
の意識をロボットにダウンロードできるようになり、人は「不老長寿」を入手できると発表した。



現在、世界一の存命中の長寿者は、日本人の田島ナビさん117歳(鹿児島県在住)。
世界記録保持者は、1875年生まれフランス人 ジャンヌ・カルマン122歳164日。

現時点では、人間は不老不死の実現については万歳状態、すなわちお手上げ状態。
というわけで、まずは人間以外の、地球上で一番長寿の生き物の話になりますよ。


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人間以外で、一番長寿の生き物は何か?

3位はアイスランド貝で、最長寿の記録は8.6cmの個体507歳。
 (貝殻は木の年輪に相当する模様が生じるので、本数を数えれば分かる)

2位は海綿動物で、冷たい南極海では1550年以上も生きているものがある。
 (体内には大量の微生物が共生しており、体積の40%を占めるものもある)

1位はベニクラゲ。理論上では5億年以上生きた個体もあるとされている。

 
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直径4-10mm。胃は赤か黄色で大きく、横断面は十字型。若い個体は8本の触手を持つが、成熟体
は最多で数百本もある。触手の内側に鮮やかな赤色の眼点がある。 (photo:Takashi Murai) ※ 



ベニクラゲは不老不死の生きものである。

ベニクラゲ類とはヒドロ虫綱に属するクラゲの一種で、温帯・熱帯の海域にいる。

普通のクラゲの場合は、有性生殖を行なって子供を作ると溶けて消滅するのだが、
ベニクラゲの場合は死なずに、再び幼生のポリプに戻って成長をし直すのが特徴。

成体→ポリプ→成体をループで繰り返し、同じ遺伝子を持った個体に若返るので
不老不死と言える。自身の力で「iPS細胞」のようなものを作り出しているのだ。

この現象は地中海産のチチュウカイベニクラゲ(T. dohrnii)で発見され、1991年
に学会発表された。動物界では大変稀なことであり、センセーションを起こした。

若返り回数の世界記録は、京都大学瀬戸臨海実験所の久保田信准教授による9回
(2011年)だが、その翌年には「若返らせることに10回成功した」と発表された。
ベニクラゲと人間の遺伝子構成は似ており、人間にも応用される可能性がある。



または、https://www.youtube.com/watch?v=BhN_yPb6xQw


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ベニクラゲの生態は、人の“不老不死"の仕組みを示唆していないか。


植物も生まれ変わりを続けているようだ。「一粒の麦は、地に落ちて(いわば)死
ななければ、一粒のままである。だが死ねば多くの実を結ぶ」とイエスは言った。

動植物に生命のループ式再生があるなら、人間の場合もあり得ると推論できる。

肉体は老化して死ぬが、人間の本質の生命(魂)は死ぬことがなく、宇宙全体の大
きな生命(魂)に戻り、またそこから個々の人間として地球上に再び生まれてくる。

つまり、人間は死んでもまた甦るという「輪廻転生」の教義はあり得る話になる。


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フリー画像(写真AC)

ベニクラゲはわずか10ミリほどの小生物なのに、すごいことをやっている――。

人間が彼らに敵わないように出来ているなら、ちょっとおかしくないだろうか。




補足――――――――――――――――――――――――――――――――――

●田島ナビさんは1900年(明治33年8月4日~)は、世界最後の19世紀生まれの人物。1日3回の食事
は欠かさず、粥や味噌汁など5品をミキサーにかけたものを摂る。元気の良い日はシマ唄に合わせて
手踊りをするという。2017年(平成29年)9月の時点では、約160人の子孫がいる。
●ジャンヌ・カルマンの口癖は「どうにもならないことで、くよくよ悩まない」。喫煙は117歳ま
で続けた。赤ワインとチョコレート(共にポリフェノール含有)が好物だったそうだ。13歳のときに、
当時アルルに来ていて父親の店に絵の具と鉛筆を買いに来たゴッホ(2年後に没)に出会ったという。
※http://www.nytimes.com/2012/12/02/magazine/can-a-jellyfish-unlock-the-secret-of-immortality.html
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 川端康成の『眠れる美女』と聖書の回春術シュナミティズム。 


トランプ大統領71歳と24歳下のきれいな奥さんをテレビで見ながら考えた。

 人間は歳を取る。
  そして"老人"と呼ばれる。

 しかし加山雄三さん80歳のように、"老人"とはちょっと言い難い人がいる。
  なので、"老人"とは、顔も気持ちも老けている人のようだ。

高齢男子でも才能や資産があれば、かなり年下の女性が相手にしてくれる。
 パブロ・ピカソ80歳頃の結婚相手は、45歳下のジャクリーヌ。
 パブロ・カザルス(チェロ奏者)80歳の最後の妻は、60歳下のマルタ20歳。
 (私もその頃は、せめてパブロ・バーソと改名することを考えたい。(笑)


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では、気持ちは若いが、体のほうは若くない人はどうしたらいいか。
“シュナミティズム(shunamitism)"という回春術がある。
 古代ローマのクラウディウス帝(63歳没)もこれを実践したそうだ。

というわけで、その例を旧約聖書と川端康成の小説から。真摯な話ですよ。


 ブログの知り合いは、ちょうどいい明るさの太陽だ。 


 バーソのオー・ソレ・ミオ(私の太陽)



太陽は、大空にどんぴしゃの、ちょうどいい光体だ。
適度な光と熱で、
人を心地よくさせ、元気づけ、
地上に豊かな色彩の変化を与えてくれている。


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