「バーソは自由に」

考え方はいろいろあるから面白い

 悪漢ウイルスも神が造ったのか? 


 すべてを神が造ったのであれば、ウイルスも神が造ったはずである。
 ウイルスは人に危害を加えるので、「神は愛である」という概念と矛盾する。
 ウイルスの存在は実証できるので、「神が存在する」という考えは間違いだ。
 ――――という三段論法は理に適っていると思いますか?

 じつは「ウイルスは人に危害を加える」という第二前提は間違っているのです。

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クマ「おや、ご隠居。ちょっと顔色が優れねえようですが、コロナで気持ちがブルース・ウィルスになっちゃいませんか。ハードな症状になってダイ・ハードになるのが怖いんじゃありませんか」
隠「ダイ・ハードとは、なかなか死なない、しぶとい、という意味だよ
クマ「あら、それじゃ、余計、ご隠居にぴったりだ。それにしても、ウイルスを持ち込んだ奴は獄門さらし首にしてやりてえですねえ」
隠「WHOは、コロナの発生源は 武漢でも武漢研究所でもないとか言っているが、一年以上も経って、中国当局の情報をもとにした調査発表だから信用できんな
クマ「コウモリか、またはコウモリの顔をした悪魔が造ったんですかね」
隠「いや、すべては創造者が造ったと考えるなら、ウイルスも神が造った、となるだろうな
クマ「神様がウイルスを造ったんですか」
隠「熊さんや、ウイルスにも善玉と悪玉があるそうだよ
クマ「コレステロールみたいですね」
隠「例えば胎児は父親と母親の遺伝形質を受け継ぐが、父親の遺伝形質は母親の免疫系にとっては異物だから、普通は母親の免疫系で拒絶される
クマ「はい、臓器移植でも拒絶反応があります」
隠「その拒絶反応から胎児を守るのが、胎盤の中で母親と胎児の血液循環を隔てている一枚の細胞膜でな。それによって拒絶反応の担い手である母親のリンパ球が、胎児の血管に入るのを阻止されている。しかしその一方で、その膜は胎児の発育に必要な栄養分や酸素はちゃんと通過させるので、胎児は無事に育つようになっている
クマ「うまくできてますね」
隠「その細胞膜が妊娠とともにどのように形成されるのか、これが長い間、謎だったのだが、西暦2000年、ヒト内在性レトロウイルスにあるシンシチンというタンパク質によって作られていることが判明した
クマ「うわっ、ウイルスが胎児を守っているんですか」


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隠「他にも植物の干ばつ耐性や凍結耐性を高めてくれるウイルスや、地球環境を維持する海洋ウイルス、二酸化炭素の蓄積や雲の形成に関わるウイルスまで、様々な役割を果たしている
クマ「いいウイルスもけっこういるんですね」
隠「病気の原因は、一個の遺伝子の欠陥による場合がある。ところでウイルスは、感染した細胞に自らの遺伝子を入れ込む特性がある。そこで例えば、がん細胞だけに感染するよう遺伝子を改変したウイルスを作って注入すれば、がん細胞だけが破壊されるはずだ、ということで東大医科学研究所や製薬会社が実用化に向けて研究しているそうだな
クマ「ウイルスの特徴を逆利用するわけですね」
隠「そう、ウイルスは海洋に絞っただけでも10の31乗個もあって、極小のウイルスをつなぎあわせると長さは1000万光年になるそうだが、そんなウイルスについて人類は何も知らない
クマ「腸内には細菌が無数にいる話と似てますね」
隠「細菌よりもウイルスのほうが多いそうだよ。元はみな善玉だったのか、それが変異して悪玉に変わったのか、あるいは人間の免疫力が落ちたのか。いずれにしても、ウイルスは寄生体だから単体では生きていけない。新型コロナは人に最適化して必死に生き残ろうとしているウイルスかもな
クマ「人間対ウイルスの仁義なき戦いだ」
隠「人間が勝ったウイルス感染症は天然痘とポリオぐらいだ。ポリオという病名を言っても分からんだろうが、一般名で言えば小児麻痺だ。人がワクチンとか新薬でウイルスに対抗すれば、相手は耐性を築いたり、変幻自在に変異して攻めてくる
クマ「ミスで悪玉が出来たのならウイルスミスだ」
隠「お、ウィル・スミスのつもりか
クマ「あはは、ご正解」


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隠「ま、くだらん話はさておき、ウイルスが人に感染すると、ウイルスの遺伝子が人の細胞内に入って増殖して、人体の細胞を破壊し、のどの痛みや発熱や咳を生じさせる。ところが人の細胞が破壊されるとウイルスは生きていけない。だからウイルスにとっては、人と『共生する』のが理想なんだな
クマ「ウイルスは自助とか公助じゃなく、共助がしてえんですね」
隠「そう、21世紀は科学が飛躍的に進歩したが、国家間の争いは絶えない。だから悪玉ウイルスは、人類が共存共生の知恵を学ぶために登場したのかもしれん。人間はウイルスと共生し、世界中の人とも仲良く共存していこう、と強い意志と決意を持ったほうがいいなあ
クマ「いいお話ですが、後半はいささか飛躍がありませんか」
隠「熊さんや、ウイルスとはラテン語で“毒液”とか“粘液”を意味するのだが、英語でウイル“will”はどういう意味だったかな?
クマ「ええと、するだろう、とか、するつもり、という意味です」
隠「するつもりの“つもり”とは意思を表す。“will”の名詞は、“意思”とか“決意”という意味だ。したがって人類は、ウイルスと共生する意志や決意を持たないといかんのだな
クマ「えーっ? おかしくねえですか。ウイルなら、そうでもいいですが、ウイルスなら、“ス”が足りねえ。“ス”はどうしたんです? “ス”は? “ス”は?
隠「すわ一大事か。お前さんはスー族の出身か。“ス”の一つぐらい、負けときなさい
クマ「負けられません、ご先祖様の遺言で負けら・・・あ、いや、わかった。“ス”の英語は“s”で、複数だ。『ウイルが沢山あるのでウイルと呼ぶ』と落とすつもりでしょ」
隠「ううっ、うーむ、ところがそう思うのは素人の浅はかさ。よくよく調べたら、
“ウイル”は病名で、“ス”は一般名だった





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●『COVID-19』はWHOが定めた病名で、2019年に見つかったコロナウイルスで起きる病気という意味。ウイルスの正式名は『SARS-CoV-2』で、これは国際ウイルス分類委員会が、SARS(重症急性呼吸器症候群)を引き起こすウイルス(SARS-CoV)の姉妹種として定めました。
●参考:『ウイルスと地球生命』山内一也/岩波書店
 ・https://president.jp/articles/-/43330?page=1
 ・https://www.m.chiba-u.ac.jp/cooperation/web_lecture/info_1_2.html/ 
 ・https://www.saiseikai.or.jp/feature/covid19/basic_q05/
 ・https://www.jfrl.or.jp/storage/file/news_vol3_no19.pdf
●画像はフリー画像サイト「pixabay」より借用しました。  
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 『耳袋』の「禅気狂歌の事」。視点の違いが面白い。  


 コロナワクチン接種の注射シーンが、連日テレビで放映されています。
 注射針が刺さる痛さは「鼻毛を抜く程度」だそうで、それなら接種するとしても怖くない怖くないと自分に言い聞かせているのですが、鼻毛と言えば「毛抜」に関わる江戸時代の小気味よい逸話があります。
 これの私の解釈が本邦初、言語遊戯と人生哲学の豪華二本立てなんですよ。(笑)

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“The New Yorker” 1953.11


 死とは自分が自分のためにすることである。『神へ帰る』より。 


 何百羽もの鳥の群れが、ぶつからずに、向きを一斉に変え、あたかも全体が同じ一つの意識を持ったように団体飛翔している光景を見たことがあるでしょう。※

 ちなみに、この動画は、メディアとSNSの乱気流に翻弄されている群衆のようにも見えませんか。(笑)

 
 不気味で美しいムクドリの群れ飛行――――小気味よく教養になるブログ『夏への扉』より

 この鳥たちのようにひとが一致団体行動で生きようと、右に左にフラフラしながら生きようと、一人で理想を追い求めて懸命に生きようと、どうせ最後はみんな死んで終わりだ、と思う人がいるかもしれません。

 ニール・ドナルド・ウォルシュ著のベストセラー『神との対話』シリーズ最後の書『神へ帰る』(サンマーク出版)が、「死」についてじつに意外な説明をしています。私は意表を突かれ、仰天し、目からうろこが落ち、膝を叩きました。


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